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父が「カッコ悪いから」と、高齢者マークをつけずに運転しています。「高齢者講習」を受けたそうですが、違反にはなりませんか? 罰金などあるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月3日 2時20分

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特定のドライバーが運転する自動車には、周囲の車が安全に配慮する必要性があることを示すマークが貼り付けられている場合があります。中でも、高齢ドライバーであることを明示するものが「高齢者マーク」です。   この記事では、この高齢者マークの基礎知識や違反・罰則の可能性を確認したあとで、4種類の他の機能を持つマークとの違いについても説明していきます。

高齢運転者標識(高齢者マーク)とは?

高齢運転者標識、通称「高齢者マーク」は、70歳を超えるドライバーの車両への貼りつけが求められる識別マークです。この標識は、加齢に伴う身体機能の変化が運転能力に影響を及ぼす恐れがあることを示唆し、他のドライバーに対して高齢者がハンドルを握っていることを伝えます。
 
現在、高齢者マークには、オレンジと黄色、緑を使用した「クローバーマーク」と、現行マークへの変更以前に使用されていた「もみじマーク」の2種が有効であり、それぞれが高齢者の運転を象徴するデザインとなっているのです。
 
この標識の配置は、他の運転手にとって目につきやすいよう、車の前後にそれぞれ一枚ずつ、地上0.4メートルから1.2メートルの間に設置することが推奨されています。ただし、高齢者マークの使用は法的に強制されるものではなく、運転者の努力義務です。つまり、このマークを車に貼らなかったとしても、直接的な罰則を受けることはありません。
 
とはいえ、高齢者マークの装着は、運転者自身にも心理的な影響を及ぼし、より慎重な運転を意識できるという側面もあります。このように、高齢者マークは単に周囲への警告にとどまらず、高齢者の運転者と共に交通の安全を高めるための重要な役割を担っているのです。
 
なお、高齢者マークをつけている車に対しては、周囲の車は高齢ドライバーが危険を感じるような運転を避ける義務があります。幅寄せや割り込みをすると道路交通法違反となり、違反点数1点と5万円以下の罰金または車種によって5000円から7000円の反則金が科せられます。
 
このように高齢者マークをつけていると、周りの車が配慮をするため、高齢者ご自身も運転がしやすくなるというメリットがあります。70歳を超えている場合は、ご自身の安全のためになるべく表示するようにしましょう。
 

さまざまな標識と罰則

運転者が車両に表示すべき標識には、高齢者向けのもの以外にもさまざまな種類があり、異なる規則や罰則が設定されています。これらの標識は、ドライバーの特性や状況を他の運転者に知らせ、より安全な道路環境を促進するために設けられています。特に、罰則が伴う標識は、その表示が運転安全に直結する重要な情報であるため、遵守が強く求められているのです。主なものについて確認しておきましょう。
 

・初心運転者標識

通称「若葉マーク」は、免許取得後1年未満の運転者が車両に表示する必要があります。このマークを表示しない場合、違反とみなされ、反則金4000円と行政処分点数1点の罰則が科されます。
 

・聴覚障害者標識

聴覚障害のあるドライバーが運転する車両に表示する義務があり、表示しない場合は道路交通法違反となり、罰金4000円と行政処分点数1点が科されます。
 

・身体障害者標識

肢体不自由なドライバーが表示することが推奨されていますが、こちらも高齢者標識と同様に、表示しない場合の罰則はありません。
 

高齢者マークをつけて安全運転を心がけよう

高齢者マークは、周囲のドライバーへの配慮を促すだけでなく、マークを装着している高齢ドライバー自身にも安全運転を意識させる効果も期待されています。他のマークと比較しても、高齢者マークは罰則がない点で異なりますが、マークが持つ利点は少なくありません。高齢者マークをつけることで、幅寄せや割り込みなどの危険運転から守られることもあります。運転者自身の安全と、他者への配慮を考え、適切な標識の使用を心がけましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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