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硬貨を知らない子供は現れるのか キャッシュレス時代から考える、次の30年

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月26日 8時30分

硬貨を知らない子供は現れるのか キャッシュレス時代から考える、次の30年

世界でキャッシュレス化が進む中、日本は比較的遅れていると言われています。   とはいえ、交通機関を使う時は交通系カードを使用している人がほとんどです。レジでもカードをかざす人が増えています。カードで膨れた大きなお財布は、今後どうなるのでしょう。  

キャッシュレスが普通の支払方法になる?

キャッシュレスにまつわることで、最近驚いたことがありました。あるイベントで、お金に関するゲームのお手伝いをした時のことです。
このゲームは、「硬貨の重さを順番に並べる」というものです。ご存知のとおり、硬貨の種類は6種類。1番軽いのは1円玉、重いのは500円玉であることは簡単に分かります。その他の順番は? 意外に悩むところです。正解は 1円<5円<50円<10円<100円<500円 です。ちなみに1円玉は1g、500円玉は6.96gです。本来は子ども向けのゲームですが、大人にも好評でした。
幼い姉妹が参加した時のことです。お姉ちゃんは小学校低学年と思われます。二人とも“硬貨を知らない”と言うのです。“お母さんは、お買い物はカードでする”そうです。本当は“硬貨のことは、あまり知らない”のかもしれません。
子どもが小さいと、お会計は簡単に済ませたいものです。キャッシュレス化が進んだものと考えられます。このように育った子どもたちが、やがてキャッシュレスを牽引することになることは確かです。
お小遣いに関しても、プリペイド式のカードで渡している家庭が増えているという記事を見ました。買い物の履歴が分かるので、何に使ったのかが把握しやすいというメリットがあります。親にとって、子どもの行動が分かるので安心です。親子でお金の使い方を話すきっかけになれば、プラスの効果は大きいと思います。
 

「1円足りない」がなくなる

キャッシュレスのメリットの一つは、先に書いたように、簡単に決済が出来ることです。これは一方で、デメリットにも繋がります。簡単過ぎて、ついつい買い物をしてしまう“無駄遣い”を助長する危険が大きいことです。
レジで「249円です」と言われ、「8円ならあるのに、残念」と思いつつ、250円を支払い、おつりをもらった経験はありませんか? 「1円を笑うものは1円に泣く」このような諺を思い出すのは私だけでしょうか。1円の重みについては、忘れないようにして欲しいところです。
 

次の30年はどうなる

来年5月1日から新しい元号になります。最近テレビや雑誌で、平成30年を振り返る特集が組まれています。この30年間で一番進化したのは電話でしょうか。公衆電話を使うことはなくなりました。これも長らく硬貨を使っていたのがテレフォンカードになり、現在に至っています。
東日本大震災の発生時に、私は甥と目黒駅にいました。公衆電話が繋がりやすいというので、長蛇の列が出来ていました。私も、妹に無事を伝えるために並んでいたのですが、なかなか前に進みません。よく見てみると、女学生たちが「使い方が分からない」と言っています。「硬貨を知らない」に驚いたのと同様の感覚でした。
キャッシュレス化は勿論、時代の変化が目まぐるしく、次の30年を待つことなく環境は大きく変化するでしょう。昭和に生まれた私は、生き字引となって、新しい世界を見てみたいと思います。
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士

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