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夏目漱石の「千円札」が偽札扱い!? 旧札はもう使えないの? 歴代の千円札についても解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月9日 4時30分

夏目漱石の「千円札」が偽札扱い!? 旧札はもう使えないの? 歴代の千円札についても解説

2024年7月3日から新しい紙幣が発行されます。そこで多くの人が疑問を持つのが、今後の旧札の扱いです。   かつて発行されていた夏目漱石の肖像が描かれた千円紙幣は見る機会も減りましたが、夏目漱石紙幣を知らない世代が増えれば偽札扱いされる可能性もあるかもしれません。現在の野口英世の肖像が描かれている千円紙幣は、いつまで使用できるのでしょうか。   この記事では、これまでに発行された千円の旧札について個別の特徴に触れながら、どのような旧札が使えないのかについて詳細に解説していきます。

古い千円札は4種類

日本銀行券として知られる千円札には、現行の野口英世のものを含めると、過去に5種類が発行されました。これらの紙幣は、一万円や五千円紙幣よりも約1割厚い紙を使用している点が特徴です。以下で、千円の旧札について説明します。
 
・甲号券
甲号券は、1945年8月17日に発行されました。伝説の英雄で多くの冒険を成し遂げたとされる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と建部神社を表面に、彩紋を裏面に配したものです。
 
・B号券
B号券は、1950年1月7日に発行されました。古代日本の集権的官僚国家の基礎を築き仏教の興隆に尽力した聖徳太子が前面に、法隆寺夢殿が背面に描かれています。この紙幣は1965年1月4日まで発行されました。
 
・C号券
1963年11月1日に、初代内閣総理大臣で日本の近代化に大きく貢献した伊藤博文の肖像を用いて発行されました。発行されたのは1986年1月4日までで、特徴的な偽造防止技術の導入で話題となりました。
 
・D号券
1984年11月1日に日本の近代文学を代表する作家である夏目漱石を採用して発行を開始し、2007年4月2日に発行が停止されています。
 

通用停止措置されていない旧札は現在でも使用可能

日本銀行が発行する銀行券には、時代を経てさまざまな種類が存在します。現在、合法的に流通しているのは22種類で、これには現行のシリーズの紙幣だけでなく、以前に発行されたものも含まれています。
 
しかし、歴史的な事象や政策変更により、一部の紙幣はその価値を失い、今では使用することができません。過去に実施された特別措置により通用を停止した紙幣は以下のものがあります。
 

(1)関東大震災後に整理された焼失兌換券(1927年)
(2)終戦直後のインフレを抑制するために行われた新円への切り替え(1946年)
(3)1円未満の細かい通貨の整理に伴い使用停止となった紙幣(1953年)

 
これらの措置により、かつて発行された53種類の銀行券のうち、31種類が現在は法的な支払い手段としては認められていません。これには、特定の歴史的背景や経済的必要性に応じて発行されたものも含まれており、その多くが今では収集家の間でのみ価値を持つことになっています。旧千円札の中では、甲号券が(2)の1946年に通用停止となりました。
 

夏目漱石の千円札はまだ使える

古い千円札であっても、特別措置による通用停止対象でなければ、普通に使うことができます。すでに発行停止になっている夏目漱石を描いた千円札も、合法的な支払い手段として、その価値を維持しているのです。ただし、自動販売機などでは旧札を受け付けないものもあるので、場合によっては使えないこともあります。気になる人は日本銀行で新札に交換してもらうとよいでしょう。
 

出典

日本銀行 これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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