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母が亡くなり「75歳で一人」になった父が、「月10万円」の年金のみで生活しようとしています。「援助」したほうがいいでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月11日 2時20分

母が亡くなり「75歳で一人」になった父が、「月10万円」の年金のみで生活しようとしています。「援助」したほうがいいでしょうか?

後の生活費について、年金のみで足りるのか否かが、不安に感じられることもあるでしょう。   単身の高齢者の場合は、安全や日常の生活のことも懸念材料の一つであるといえます。   この記事では、親が単身で年金のみで生活することになったときに、子には、どのような援助をできるのかをご紹介します。   今回は、年金が10万円のケースで解説をしますので、親の援助を検討する方の参考になれば幸いです。

高齢単身者の支出額の目安はどのくらい?

総務省が令和4年に行った「家計調査」によると、65歳以上の単身無職世帯の支出は15万5495円です。
 
10万円の年金のみで生活をしようとすると、毎月5万5495円が不足することになります。
 
生活費はあくまでも統計の平均額であるため、実際の支出は、状況やお住まいの地域などによって異なるかもしれません。
 
それでも、毎月の不足額が5万円以上になっていることも事実です。
 
また今回の例のように、高齢者が一人で生活する場合に、食事や家事が苦手であれば、一般的な平均よりも支出が増えることも考えられます。
 
10万円の年金で生活することは、困難であるといえるでしょう。
 
さらに、大きな病気をしたり、住宅設備にトラブルが起こったりした場合などは、急にまとまった費用が発生するケースも起こりえます。
 
安全面も考慮して、なんらかのサポートを検討したほうがよいといえるでしょう。
 

生活が苦しいのではないか? と思ったときに親に対してできること

年金のみでは、親が生活していくことは苦しいと判断できる場合に、できることとして、以下の2例が挙げられるでしょう。

・同居する
 
・金銭面の援助をする

親と同居すれば、食費や光熱・水道費などを援助することが可能です。
 
「家計調査報告」によると、消費支出のうち、食費が26.2%(約3万7500円)、光熱・水道費が10.3%(1万4700円)を占めています。
 
食費や光熱・水道費などは、生活する人数が増えることで、かかる費用も多少増えることが予想されるものの、同居による経済的メリットのほうが大きくなるでしょう。
 
住宅代金についても、家賃や補修費用などを代わりに支払ったり折半したりすることで、サポートすることが可能です。
 
事情があって親と同居することが難しい場合は、金銭面の援助だけでもよいでしょう。
 
援助する額については、状況をふまえて、事前に話し合いをしておくとスムーズです。
 
毎月どれくらいを援助すれば十分な生活ができるのかを、逆算して決めておくことをおすすめします。
 

年金のみでの生活が苦しい場合は親の援助をしよう

総務省の「家計調査報告」によると、65歳以上の単身無職世帯の支出は15万5495円であるため、10万円の年金のみで生活をしようとすると、毎月5万5495円が不足します。
 
一般的に考えて、年金のみで生活することは難しいと想定されるため、可能であれば、援助を検討したほうがよいかもしれません。
 
援助の方法としては、同居もしくは金銭でのサポートが考えられます。
 
サポートの仕方や具体的な金額は、話し合って決定しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要 図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2022年- (18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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