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上司が出産を機に継承目的で「ロレックスデイトナ」を購入。親から子への贈り物としてはさすがに高すぎではないでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月13日 4時0分

上司が出産を機に継承目的で「ロレックスデイトナ」を購入。親から子への贈り物としてはさすがに高すぎではないでしょうか?

高級ブランド時計の代名詞といえば「ロレックス」というほど、その名前を知っている人も多いのではないでしょうか。   1980年代後半のバブル期にも、キラキラしたイエローゴールドとステンレスカラーのロレックス「デイトジャスト」が大流行して、男性だけでなく女性もこぞってつけていた時期もありました。現在でも、ロレックス人気は加熱しており、そのなかでも特にデイトナは投資目的としても高額での売買が続いています。   一方で、時計に興味のない人からすると、「ロレックスは高すぎ。その価値があるの?」と感じる人もいるでしょう。実際に職場で「生まれた子どもにいずれ譲るから、ロレックスデイトナを買った」と、上司が言っているのを聞いて、その価値に疑問を感じている人もいるようです。   本記事では、「子どもにロレックスは高すぎない? そもそも本当に高い時計を贈っている人が現在でもいるの?」、そんな疑問に答えていきます。

ロレックスデイトナの資産性は高級時計でも随一

ロレックスデイトナは、ロレックスのなかでも唯一のクロノグラフ(ストップウオッチ機能がついた高精度の時計)搭載のスポーツモデルの時計です。
 
代表的な人気モデル「デイトナ 116500LN」の価格は、2016年3月時点で定価は127万4400円(税込)でした。2024年2月現在、中古での価格は約390万~550万円です。8年間で中古価格も約4倍近くにまで値上がりしたことになります。
 
元々、発売当初から人気のモデルでしたが、コロナ禍以降さらに供給が減り、需給の多さに追い付いていない状況です。しかも、この116500LNは、モデルチェンジにより2023年で生産終了となりました。供給量の少なさから、今後も大きく値崩れすることはなく、希少性が高くなるとみられています。
 
ほかにも1989~ 2000年に発売されていた「デイトナ16520」の1992年02月の定価は58万円(税込)でした。長い期間販売され値段の上下はありましたが、こちらの価格も今では約300万〜400万円の間を推移しています。※年式や状態により売買価格は変わります。
 
以上のように、ロレックスデイトナの人気は高く、わずか月数本程度しか入荷がないといわれる正規代理店へ数ヶ月、数年単位で通い詰める人たちもいます。場合によっては、他のモデルを先に購入し、顧客になって信頼を築いておくなどの努力も必要です。
 
このように資産価値が高くファンが多いロレックスは、実際に子どもへ継承したいと購入する人も珍しくありません。使っているものを譲るほかに、近年のロレックス人気から、子どもの生まれ年に買いたいという人もいます。
 
先述した「生まれた子どもに譲りたくてデイトナを買った」という上司も、同じく考えているのでしょう。自分が大事に使った時計を受け継いでほしいという思いや、いざというときに換金できる資産性の高さがデイトナの魅力です。
 
ただし、コロナ禍以降は正規品・中古品ともに価格が著しく高騰していることもあり、衝動的に購入してしまわないほうがよいでしょう。
 

デイトナを「動産」として扱うときの落とし穴

デイトナを美しいまま保存しておきたいと思うと、日常的にあまり使いたくないかもしれません。しかし、本来デイトナは日常のシーンで活躍する時計です。しかも、時計は使わないで保存しておくと、時計内部の機械油が固まりやすくなるなど状態が悪くなるほか、パーツの摩耗が進むなど、寿命が短くなるリスクがあります。
 
もし、あまり使用しないとしても、時々リューズを巻き上げたり動かしたりしてみて、その後はこまめにクロスで拭くなどのお手入れが必要です。
 
さらに、ロレックスの現行品でも最低10年に一度は、オーバーホールをするよう注意がされています。そのときにも修理内容によっては、数万~10万以上もの費用がかかる場合があることも考慮しておきましょう。
 
また現在では価格が高騰していることが周知されていることもあって、防犯の面でも注意する必要があります。注意点としては、以下の通りです。
 

・手首から外すときには、気軽に置かない
・あまり周囲に買ったことや値段を言わない
・電車内で時計をつけたまま寝ない(酔いつぶれた人を狙う犯行も実際にあり)

 

ロレックスを仕事でつけるときの注意点

資産価値が落ちる可能性があることを許容する

仕事で毎日使っていることで、多少の傷がつくなどで使用感が出てしまうものです。そのため投資目的で購入した場合、現行モデルは毎日使用せず、お手入れのみにしないと資産価値が下がるともいわれます。
 
しかし、自分で使用したものを子どもに譲るのであれば、多少の資産価値の低下は許容しましょう。毎日使用後に丁寧にクロス拭きし、ケースにきちんとしまうなど大事に使うことで、お子さまへの資産としてだけでなく、その思いもいっしょに伝えることができます。
 

TPOを意識する

ロレックスのなかでも、特に高価なデイトナをつけることに対する、周囲の受け止め方はさまざまです。知名度が上がった結果、職種や年齢などによっては、あまりよく思わない人もいるかもしれません。
 
高価な時計が目立ってしまうような堅実な職場などでは、つけないほうがよいこともあるでしょう。TPOに合わせるとともに、先述した通り「気軽にデスクに置かない」「自分から購入したことを話さない」よう心掛けましょう。
 

まとめ

ここまで、ロレックスデイトナを承継目的で購入する価値はあるのかについて解説しました。ロレックスデイトナは資産価値が高く、お子さまへ受け継ぐための購入にも向いているといえます。
 
ただし、近年の価格高騰のなかでは希少性も高く、正規品もなかなか買えるものでもありません。
 
前述した生まれたばかりのお子さまのために、今回デイトナを購入した職場の上司は、元々ロレックスオーナーだったのではないでしょうか。承継目的は本当かもしれませんが、実際には「出産を機に」や「子どものために」というのも購入する理由づけだったのかもしれません。
 
子どもなどに継承する目的でデイトナを購入したら、「防犯面に注意する」「手入れを怠らない」「職場などではTPOを意識する」などを心掛けて、大切に使っていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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