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「勝手にしやがれ」沢田研二のコンサートドタキャン問題から考える、アーティストのコンサートドタキャンは保険で補償されるか?

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月29日 3時0分

「勝手にしやがれ」沢田研二のコンサートドタキャン問題から考える、アーティストのコンサートドタキャンは保険で補償されるか?

ジュリーこと沢田研二さんの、コンサートのドタキャン問題が世間をにぎわせています。筆者は沢田研二さんの活躍をリアルタイムに知っている世代ではありませんが、「勝手にしやがれ」などいくつかの曲は知っています。   「観客数が少なくて、契約の問題で中止になった」「沢田さん側の損失が4000万円にのぼる」などの話題も出ています。   沢田さん側はチケット代金を返金する方向で動いているようですが、ネット上では、「身勝手な理由でドタキャンしているのだから、チケット代だけではなく、遠方から来た人には旅費も含めて対応すべきだ」という意見もあり、今後の動向が注目されています。   また、9月30日(日)に幕張メッセで予定されていたX JAPANのコンサートは台風接近に伴い中止となり、前代未聞の無観客ライブが行われ、それがインターネットで配信され話題になりました。   イベントが主催者側の都合や、天候などによって中止になることは決して珍しいことではありません。実は、そんなときのために、現在は「チケット代金」を補償する保険が発売されています。  

「主催者側の事情で中止」や「天候などで中止」の場合はどうなるのか?

「購入したチケットのキャンセル代を補償する保険」では、基本的には、チケット使用予定者(チケットを使ってイベントを観覧、参加する人)が以下の8つの事由のいずれかに該当した場合、保険金(チケット代金の補償)を受けることができます。
(1)ご本人の病気・ケガによる入院・通院
(2)ご家族の病気・ケガによる入院・通院
(3)ご本人またはご親族の死亡
(4)当日の交通機関の運休・遅延
(5)火災・災害による家屋損壊等
(6)裁判員に任命された場合
(7)急な出張
(8)同じ保険契約での同伴者の事由(同伴者事由)
今回の沢田研二さんやX JAPANの件は「チケット使用者」ではなく、「主催者側」の事情です。このような場合はどうなるのでしょうか?
今回の場合はイベントが中止になり、そもそもチケットは使われていないということになるため、主催者側がチケット代金を返金することになります。そうなると保険は使われず、払い込んだ保険料が返還され、保険契約が消滅します。
先述のとおり、保険は「イベントは予定通り行われたけど、チケット使用予定者が(1)~(8)の事情に当てはまり、イベントに参加できなかった場合」が対象です。その場合にチケット代が補償されることになります。
 

遠方から来た人の旅費・交通費は??

遠方から来た人も対応は同じです。今回のケースはチケット代が主催者側から全額返金されます。保険に加入していた場合は、保険は使われないので保険料も返還され、保険契約が消滅します。
気になる旅費・交通費は補償の対象外になります。チケット代を補償する保険ですので、最初から交通費は保険の対象となっていません。
今回のケースでは、私が住んでいる山形から、さいたまスーパーアリーナへ新幹線で行った方もいらっしゃると思いますが、もちろん、その方がコンサートのためにかけた旅費・交通費は補償の対象にはなりません。
天候などの不可抗力は人間にはどうしようもないですが、主催者側の事情や契約の事情はお客さま側に全く関係ないことです。遠くから来た方もいらっしゃいますし、その日のためにほかのことをがんばってきた方もいらっしゃると思います。
主催者の方にはその人たちの気持ちも汲み取っていただき、みんながハッピーになれればいいですよね。主催者側もファンがいるからこそ成り立つわけですから。
WPチケットガード少額短期保険株式会社トップページ > チケット ぴあ チケットガード~チケットガード 重要事項説明書~
Text:大場 脩(おおば しゅう)
ファイナンシャルプランナー。

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