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分散投資に対する疑問・効果についてファイナンシャルプランナーに聞いてみた!

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月29日 10時0分

分散投資に対する疑問・効果についてファイナンシャルプランナーに聞いてみた!

FPはよく投資のコツとして「長期・分散・積立」の3つを挙げます。   もっとも、最後の積立は、「時間を掛けて(=つまり長期)、何回かに分けて投資する(=時間分散」ものなので…投資のコツの「長期・分散」を具現化したのが「積立投資」とも言えます。そして、分散は「時間分散」だけでなく、「投資対象の分散」や「銘柄分散」、「通貨分散」など、さまざまなものを指します。   本稿では、「投資対象の分散の効果」について考えてみたいと思います。   前稿では、「株式と債券はその性格が真逆ですので、株式と債券の両方を組み合わせて投資をすれば、お互い「補い合う」ことができます」と申し上げました。では、補い合うことで、どのような効果を得ることができるのでしょうか?  

例えば、70年に一度の金融危機では?

「70年に一度の金融危機」と言われたリーマン・ブラザーズが経営破たんしたのは、2008年9月15日のことでした。その結果、一進一退を繰り返しながら、株価は大きく下落しました。その下落の度合いは図1の通りです。わずか7ヶ月ほどの間の出来事です。
「70年に一度の金融危機」による株価下落ですから。これから投資をする上で、良い(?)教訓になるのではないでしょうか?
さて、その教訓をみていくことにしましょう。図1より、(1)や(2)のように「株式だけに投資」している場合と、同じく図1より「(1)~(4)を25%ずつ配分」場合とで比べてみることにしましょう。(1)や(2)よりも「(1)~(4)を25%ずつ配分」の方が下落の度合いが少ないのがお分かりいただけると思います。
ちなみに、筆者は『「(1)~(4)を25%ずつ配分」の方が、下落度合いが少ない』ことを「傷が浅い」と表現します。
 

「投資対象の分散」で得ることができる効果とは?

株式だけに投資をするのではなく、株式と債券を組み合わせて投資をする、すなわち『「投資対象の分散」をすることで「補い合う」ことができる』と冒頭に書きました。
そして、「補い合う」ことで得ることができる効果とは、「傷を浅くする」ということなのです。
 

「投資対象の分散」で得ることができる効果、その逆も然り

しかし、図2をご覧いただくと、いかがでしょうか?
図1の期間も含みますが、およそ10年のスパンでみた場合、「(1)~(4)を25%ずつ配分」という投資よりも、(1)や(2)といった「株式だけに投資」している方が、伸び率が大きいことが、お分かりいただけると思います。
「(1)~(4)を25%ずつ配分」の方が傷は浅いですが、その逆も然りで、伸びる時は意外と伸びないのです。つまり、「投資対象の分散」をすることで「伸びが抑えられてしまっている」のです。
 

「投資対象の分散」、まとめに代えて

「投資対象の分散」で得ることができるのは、「傷を浅く」すると共に、「伸びを抑える」ことなのです。
つまり、「値動きの上下の幅を抑える」と書くと、いかがでしょう?ご想像いただけますでしょうか?
 

「投資対象の分散」、おまけ

筆者ではなくお客様のお言葉なのですが、「投資対象の分散」は、ひと言でいうと「分かりにくくなる」ということでした。
図1や図2の株式だけなら、日経平均、TOPIX、それにNYダウなど、日々のニュースで情報を追いやすい。だけど、図1や図2のように「(1)~(4)を25%ずつ配分」にしてしまうと、「まるで挽き肉だよ。中味は何だか分からないから不安だよ」とも仰っていました。
Text:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役

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