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祖父の遺品整理で蔵から「甲冑」を発見! 戦国時代のもののようですが、価値はどのくらいなのでしょうか?「贈与税」の対象になる場合もあるのですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月15日 10時10分

祖父の遺品整理で蔵から「甲冑」を発見! 戦国時代のもののようですが、価値はどのくらいなのでしょうか?「贈与税」の対象になる場合もあるのですか?

海外で人気を集めている「日本刀」ですが、同様に人気なのが「甲冑(かっちゅう)」です。   デザイン性の良さだけでなく、歴史的価値もあります。甲冑にも多くの種類がありますが、戦国時代の本物の甲冑はいくらするのでしょうか? また、本物の甲冑を渡した場合に税金がかかるのかも気になるところです。   そこで本記事では、戦国時代の本物の甲冑がいくらになるのかについて紹介し、甲冑を渡した場合の注意点について解説していきます。

高い甲冑は高級車と同じくらい?

甲冑にもさまざまな種類があります。戦国時代の甲冑は武士の階級によって異なり、甲冑の価格や価値も違います。主な甲冑は「大鎧」、「胴丸」、「腹当」、「腹巻」、「当世具足」の5種類です。ここでは大鎧と胴丸の価格について紹介します。
 
大鎧は上級武士が身に着けていた甲冑で、基本的に馬に乗った状態で着用します。この大鎧の相場は安いもので100万円、高いものは1000万円ほどです。そのため、高い甲冑になると高級車と変わらない価格になることが分かります。
 
また、胴丸は主に中級や下級武士が着用する甲冑です。下級武士用のものは10万円、上級武士が身に着けることもあり、その場合は100万円前後になります。
 

現代の甲冑の相場

事例のように蔵から甲冑を発見した場合は、どのような甲冑なのか確認することが重要です。戦国時代のものではなく、現代に作成された甲冑もあります。伝統的な工法で作成される甲冑とプラスチック製の甲冑では当然ですが価格が違うので注意してください。
 
伝統的な工法で作成された甲冑は、数十万円から数百万円が相場です。これに対してプラスチック製の甲冑は5万円程となっています。作成者や素材、装飾などで大きな違いがあります。
 

甲冑を渡された場合の注意点

甲冑を渡された場合は「贈与」となります。贈与税は「個人から財産を渡された場合」に発生する税金です。甲冑も個人の財産なので、贈与税の対象となります。
 
ただし、贈与税には基礎控除があるので基礎控除未満の価値しかない場合は贈与税の課税対象にはなりません。基礎控除は1月1日から12月31日までの1年間に110万円です。そのため、贈与があったとしても年間で110万円未満の財産であれば、贈与税の対象となりません。
 
事例の場合は見つかった甲冑が110万円以上の価値があると、110万円を超えた部分について贈与税を支払う必要があります。甲冑といった骨とう品については専門業者に鑑定してもらい、価値を把握することが重要です。
 
戦国時代の甲冑であれば、110万円の基礎控除を超えてしまう可能性もあるので、鑑定はしっかりとするようにしてください。
 

財産を受け取る場合は合計額に注意しましょう

蔵や納屋の整理で骨とう品が見つかることもあると思います。その中でも甲冑は高額になることがあるので、贈与をする場合は注意が必要です。専門家に鑑定をしてもらい、価値を把握しましょう。
 
また、骨とう品の価値が110万円未満だった場合も税金がかかることもあります。例えば、骨とう品以外に贈与を受けている場合です。贈与税は1年間に受け取った財産の合計額が110万円を超えるとかかるものなので、骨とう品の価値が低かったとしてもほかの受け取った財産との合計額が110万円を超えると対象となります。
 
財産を受け取る際は基礎控除内に収まるのか確認することをおすすめします。
 

出典

国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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