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「そろそろNISAを始めよう」と思っていたのに、気づけば50代。もう始める意味はないでしょうか…。

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月18日 8時10分

「そろそろNISAを始めよう」と思っていたのに、気づけば50代。もう始める意味はないでしょうか…。

2014年に始まり、2024年には新たな制度へと生まれ変わったNISAが、メディアでよく話題に上っています。初めて資産運用を行う人でも始めやすい制度ですが、始めるタイミングを逃したまま年月がたってしまったという人も多いのではないでしょうか。   この記事では、従来のNISAと新しくなったNISAを比較し、制度の概要や世代別の口座保有割合などから50代で始めるNISAのメリットについて考えます。

新NISAになって何が変わった?

NISAの最大のメリットは株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益が非課税になることです。2023年までは非課税で保有できる期間はつみたてNISAで20年、一般NISAで5年と定められていましたが、2024年スタートの新NISAでは無期限化されました。
 
従来は、非課税期間が終了すると約20%が課税されていたので、新NISAでは長期間の投資を行いやすくなったといえます。また、新NISAでは一般NISAが成長投資枠に、つみたてNISAがつみたて投資枠に名前を変え、年間投資枠が積み立て型で40万円から120万円に、一般型で120万円から240万円に増えました。
 
非課税で保有できる限度額もつみたてNISAで800万円、一般NISAで600万円だったのが、1800万円(内、成長投資枠は1200万円まで)と大きく増え、少額から始めたい人も、活発に運用したい人も、取り組みやすい制度になっています。
 

NISAを活用する50代は多い! その傾向とは

金融庁によるNISA口座の利用状況調査(令和5年9月末時点)によると、NISA(一般・つみたて)ジュニアNISA口座を持っている人の割合は、40代(18.9%)に次いで50代が多く18.3%となっています。
 
口座の種類別では、50代の一般NISA口座数は全世代の18.4%を占め、70代(21%)、60代(20.8%)に次いで3位、つみたてNISA口座数は18.1%で、30代(27.4%)、40代(24.4%)、20代(19%)に次いで4位です。
 
若い年代ほど積み立てを行い、高齢になるほど一般NISAに取り組む傾向がありますが、50代はそのちょうど分岐点にあります。こうした状況を見ると、50代から始めることは決して遅いわけではなく、積み立て型と一般型を併用しながら取り組む人が多い世代といえるでしょう。
 

NISAは50代にメリットの多い制度

50代は若い世代と比べると収入が増えるほか、育児が一段落して金銭的な負担が減るため、投資に資金を回しやすくなる時期です。2024年からNISAの制度が変わり、現役世代に投資した資産を定年後も引き続き非課税で保有・運用できます。50代の人にとってより一層メリットの多い制度になったといえるでしょう。
 
通常、株式や投資信託は元本割れのリスクがありますが、NISAは長期投資、積み立て投資、分散投資を組み合わせて、安定的な資産形成を目指せます。「老後の資金を着実に貯めたい」「無理のない範囲で投資をして、より多いリターンを目指したい」という50代に向いている制度だといえます。
 

老後の資産形成に、50代からのNISAは遅くない

2024年スタートの新NISAは非課税保有期間が無期限になり、年間投資枠や非課税投資保有額が従来のNISAから大幅に増えました。
 
2023年以前のNISAも多くの50代が利用していましたが、制度変更後はこれまで以上に長期の運用や保有をしやすくなったため、安定的に老後の資産形成をしたいと考える50代に適した運用方法になったといえるでしょう。
 

出典

金融庁
新しいNISA
一般NISAの概要
NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について
NISA口座の利用状況調査(令和5年9月末時点)
はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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