【必要教育資金】2023年は2016年と比べて「300万円」増!なぜ年々「教育費」がかさむのか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年3月19日 2時30分
子どもの将来を考えて、教育資金の用意を検討している方や、すでに教育資金の形成を始めている方も多いでしょう。 そのようななか、周りの家庭ではどれくらいの金額を教育資金に充てる意向なのかが、気になる方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、一般的な家庭では、どれくらいの教育資金が必要だと考えているのかについてと、その理由についても考察します。
年々必要だと思う教育費の額は増えている
ソニー生命保険株式会社による「子どもの教育資金に関する調査2023」では、未就学児の親248名に、子どもが小学生から社会人になるまでに必要だと思う教育資金の金額について、調査しています。必要だと思う教育資金の金額を、年ごとの推移で示すと、表1の通りです。
表1
必要だと思う教育資金 | |
---|---|
2016年 | 1136万円 |
2017年 | 1194万円 |
2018年 | 1348万円 |
2019年 | 1339万円 |
2020年 | 1381万円 |
2021年 | 1266万円 |
2022年 | 1377万円 |
2023年 | 1436万円 |
※ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査2023」を基に筆者作成
表1より、直近の2023年と2016年の額を比べると、大きく300万円も増えていることが分かります。またこの金額は、同調査における、過去最高額でもあります。
なぜ教育資金は増えているのか
同調査によれば、昨今の物価高騰や値上げラッシュを受けて、教育費の増加を予想する声が多くなっていると推測されています。
加えて同調査では「子どもの学歴や学力は教育費次第で決まる」「早期の知育や英才教育は子どものために重要」と考える方が多いことも分かっています。
子どもの将来を考えて、十分な教育資金を用意しておきたいと考える保護者も多いことでしょう。
また、教育資金の増加が予想される一方で、教育資金の増加によって、家計に不安を感じる方も増えています。具体的な理由としては、収入の維持や増加に自信がないことや、実際の教育資金がどれくらいの金額になるかが分からないことによる不安が、上位を占めています。
以上のことを踏まえると、今後も教育費が増加することを見越して、銀行預金や学資保険などを活用し、より計画的に教育資金をためていく必要があるでしょう。毎年のお年玉を、教育資金に充てる方もいるようです。
また、教育資金に不安がある場合には、祖父母などの援助を受けるという方法もあるでしょう。ご家庭の状況に合わせて、教育資金の形成方法を検討してみましょう。
教育資金の予想額は増え続けていますので、計画的に貯蓄を殖やしましょう
2016~2023年にかけて、必要だと思う教育資金の予想額が、300万円も増加していることが分かりました。この背景には、物価の高騰や値上げラッシュが続いていることが挙げられます。
また、子どもに明るい将来を歩んでもらいたいという保護者の気持ちも、教育資金を増加させる一因になっているようです。子どもの進みたい道を快く応援できるように、生活のなかで計画的に貯蓄をしたり、学資保険を活用したりして、着実に教育資金を形成することをおすすめします。
出典
ソニー生命保険株式会社 ニュースリリース(2022年度) 子どもの教育資金に関する調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
子どもが生まれたばかりで妻は無職。世帯年収「400万円」のわが家が家を買うにはどうすればよいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月26日 4時20分
-
夫年収600万円、妻年収300万円の共働き家庭ですが、家計がカツカツです。子どもを大学まで進学させたい場合、教育資金はいくら貯めておくべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月25日 3時10分
-
30代夫婦共働きで世帯年収500万円は「低年収」ですか?子どもを持つことすら今の収入では厳しいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月20日 11時10分
-
息子が来年中学生になります。今の貯金は「200万円」なのですが、大学入学にかかる教育資金としていくら貯めておけばいいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月19日 2時20分
-
児童手当の制度拡充でわが家も対象に! 子どものために「児童手当」を貯金をしても、渡す際には「贈与税」などかかってしまうのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月17日 2時20分
ランキング
-
1突然の破産「船井電機」に起こっていた異変 調査会社が倒産の「Xデー」に目撃した驚きの現場
東洋経済オンライン / 2024年11月1日 14時30分
-
2「セブンよ見習え」SNS上で相次ぐ賞賛の声…セブンイレブンの“上げ底”弁当疑惑で注目されるデカ弁屋
集英社オンライン / 2024年11月1日 11時0分
-
3ユニクロの「3990円デニム」に敗北しただけではない…「何でも売れたアパレル店」ライトオンが"超失速"のワケ
プレジデントオンライン / 2024年11月1日 8時15分
-
4セブン「上げ底疑惑」で社長発言がマズすぎた理由 言い方や、他企業との比較も悪手でしかなかった
東洋経済オンライン / 2024年10月31日 18時10分
-
5「上司が休まないと休みにくい」会社の共通点2つ 有給休暇「取らない」ではなく「取れない」の背景
東洋経済オンライン / 2024年11月1日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください