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祖母が貯めていた「5円玉5000枚」を銀行に預けたいですが「手数料」が心配です。入金は諦めるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月21日 9時50分

祖母が貯めていた「5円玉5000枚」を銀行に預けたいですが「手数料」が心配です。入金は諦めるべきでしょうか?

銀行を利用する際には、さまざまな手数料が発生するケースがあります。硬貨の入金にも手数料がかかることを、ニュースなどの報道で知っている人もいるでしょう。とりわけ、枚数が多い場合は要注意です。各銀行では大量硬貨取扱手数料や硬貨入金整理手数料といった表現で手数料を設定しています。   今回は、祖母が貯めていた5円玉5000枚を銀行に預けたい場合、手数料がかかることを理由にやめたほうがよいのかについて考えてみます。

硬貨の入金手数料の相場

大量の硬貨を預ける際の手数料が、そこまで高くなければ迷わず銀行に預けたほうがよいでしょう。しかし、実際にはそう簡単には判断できません。硬貨の入金手数料はそれなりに高く設定されているケースが多く、枚数が増えるほどに手数料も高くなる傾向があるためです。
 
手数料は銀行ごとに異なりますが、100枚までは無料としているところが多くなっています。なかには300枚まで無料としている銀行もありますが、5円玉5000枚を預ける場合に無料で入金できる銀行を探すのは困難でしょう。
 
なお100枚以上では、500枚までの入金で550円、1000枚までは1100〜1300円、1001枚以上は1600〜2000円ほどが相場となっています。また、1001枚以上を預け入れる場合、500枚ごとに500〜600円ほどの手数料が加算されるようにしている銀行が大半です。
 
・5000枚の硬貨の入金手数料
 
上記の入金手数料の相場をもとに、5円玉5000枚を銀行へと預ける際の手数料を考えてみましょう。1度に銀行へ入金する場合、1001枚以上となるので、まずは1600〜2000円ほどの手数料がかかります。ここでは1800円とし、以降500枚ごとに600円の手数料がかかるとすると、加算分のみで4800円となり、1800円とあわせて6600円の手数料がかかる計算です。
 
5円玉は5000枚で、2万5000円となります。すべてを預けるのに手数料が6600円かかったとすると、差し引きで1万8400円です。この金額に納得できるかによって、銀行への預け入れを断念するかどうかが決まってくるでしょう。
 

硬貨を入金する際の注意点

大量の硬貨を銀行へと預ける際には、いくつかの注意点があります。ここでは、事前に把握しておきたいポイントをまとめます。
 
・ATMでの預け入れは非現実的
 
多くの銀行では、ATMでも硬貨の預け入れが可能です。しかし、1回に投入できる硬貨の枚数は100枚までとしているATMがほとんどのため、5000枚を入金するには50回も作業を繰り返さなければいけません。手間や時間を考えると、現実的ではないでしょう。
 
・複数回に分けての入金にも注意
 
窓口での預け入れは、多くの銀行で100枚まで無料です。とはいえ、複数回に分けて何度も窓口で預け入れ作業を行うのは難しいでしょう。1日に複数回に分けて預け入れる場合も、その日に預けたすべての枚数を合算して手数料を請求する銀行が多いためです。日を改めて50回も銀行に通うことも現実的ではありません。
 
・手数料は硬貨の枚数計算にかかる
 
手数料は、窓口で大量の硬貨の枚数や金額の計算に対してかかります。計算後に入金を取りやめたとしても、手数料がかかる点には要注意です。
 

手数料に納得できれば銀行へ預け入れよう

5円玉は5000枚で2万5000円です。一度に銀行へ預ける場合には、6000〜7000円ほどの手数料がかかるでしょう。つまり、ためていた小銭の合計金額は、実質2万円以下に減ってしまいます。
 
ATMの利用や複数回に分けての預け入れも方法としてはありますが、手間や時間がかかりすぎるため現実的ではありません。これらを踏まえてそれでも手元に大量の硬貨を置いておくよりメリットがあると判断できれば、銀行へ預け入れたほうがよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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