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主役は“お犬様” ペットビジネスはここまで来た

ファイナンシャルフィールド / 2018年11月7日 22時30分

主役は“お犬様” ペットビジネスはここまで来た

「愛犬は家族の一員です」これはもう、常識になりつつあります。ドッグフードはもちろんのこと、洋服やおもちゃといった商品が並ぶペットショップもずいぶん増えました。   近所に「犬塾」の看板を見つけました。ペットビジネスについて考えます。  

“しつけ”は大事!?

夕暮れ時、犬のお散歩をするシニアに出会います。時折愛犬に話しかるのですが、その表情から愛情たっぷりであることが伺い知れます。少子化や単身世帯の増加が著しい昨今ですが、ペットを飼う人は増加しています。犬は従順なので、ついつい愛情過多になります。愛犬家からはお叱りを受けそうですが、過保護になることもあるのではないでしょうか。
友人とランチの約束をしようと予定を確認し合った時のことです。幼稚園が……というのです。子どもはいないはずなので、聞いてみると“犬の幼稚園”だそうです。飼い始めた犬のしつけを学ばせたり、友達を作ったりのために通わせているとのこと。彼女も通園を楽しみにしていて、そのスケジュールを、何より優先しているようでした。
犬の“しつけ”では、通信教育もあります。「こいぬすてっぷ」は受講犬が1万匹に達したということですが、これは子犬の成長に合わせたしつけや育て方の読本・健康おやつ・知育おもちゃ・月齢にあわせた日用品が毎月届けられるというものです。料金は1回3,500円、定期購入の場合2,980円です。先生にお任せではなく、“私が育てます”が感じられます。
“私が”ということでは、しつけ以外にも、飼い主が自身の手でシャンプーやカットなど、本来はトリマーに任せていた技術を学ぶ教室も登場しています。これには、ペットサロンが不足していることや、トリミングの費用を節約したい、好みのスタイルにしたい等々の理由があるようです。
 

ペットの人生に寄り添う仕事

先日、ある勉強会で隣席になった男性ファイナンシャルプランナー(FP)。「ペットに特化した行政書士FPです」という自己紹介に驚きました。FPという職業は仕事が多岐に亘ります。そこで「相続に詳しい」とか「不動産に強い」といった、特定分野に特化したFPは多いです。
しかし、「ペットに」というのは初耳でした。内容を聞いてみると、「ペット保険の選び方や病院の紹介。亡くなった時は、葬儀やお墓。逆に飼い主が亡くなった時に、残されたペットのためにできること。相続は出来ないので、ペット信託Rのことなど。ワンストップでアドバイスできます」なるほど、と唸ってしまいました。
ペットは言葉を話せませんが、話せないからこそ、衣・食・住以外にも、いろいろなサポートが必要かもしれません。底知れない飼い主の愛情をくみ取る仕事は、これからも進化し続けそうです。
この時期、ペット用のクリスマスケーキを注文している愛犬家・愛猫家の姿が目に浮かびます。私のケーキより、体に優しそうです。
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士

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