40代で「年収400万円」ですが、友人などの話を聞くと少なく感じます。実際、40代はどれくらい稼いでいるのが「普通」なのでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月7日 2時10分

自身の給料が周りと比較して多いか少ないかが気になる人は多く、周りの友人の話を聞くと少ないと感じて不安を感じることもあるでしょう。 40代で「400万円」を稼いでいる場合、世間一般的には多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか？自分の周りにいる友人よりも少ないとしても、その友人は給料が高いだけで、自身の稼ぎは十分かもしれません。本記事では、40代で給料が400万円の場合、同年代などと比較して稼いでいるか解説するので参考にしてください。

40代で給料400万円の場合は同年代と比較して稼げている？

自身が周りと比較して稼げているかどうか気になる人は多く、稼げていないなら転職も視野に入れたいと考えているケースは珍しくありません。
結論からいうと、男性の場合は40代で400万円は日本の給与所得者全体の平均からも40代の平均からも下回っているのが現実です。給与所得者全体の平均給与と40代の平均給与については、図表1を参考にしてください。

図表1

年代	男性平均給与	女性平均給与	男女計平均給与
40歳から44歳	602万円	335万円	491万円
45歳から49歳	643万円	346万円	521万円
40代平均給与	622万円	340万円	506万円
全体平均	563万円	314万円	458万円

国税庁令和4年分民間給与実態統計調査を基に作成

男性の平均給与から見ると、「40代で400万円」は平均よりも数百万円低いですが、女性平均給与から見ると40代で400万円は平均を超えています。単純に平均給与だけを確認すると稼げていないと感じるかもしれませんが、自身の会社の福利厚生などを含めて考えると給与以上の恩恵が得られている可能性もあります。
表面上の給料だけで判断するのではなく、全体的なバランスなども考えることが大切です。

平均給与はそこまで気にする必要はない？

平均給与はそこまで気にする必要がない数値ともいえます。大きく稼いでいる階層の影響から平均給与が引き上げられていることがあるからです。

例えば、10人の平均給与を出す際に9人の給料が0円でも、1人が給料5000万円あるなら平均給与は500万円です。このような観点から平均給与はそれほど重視する必要はなく、参考程度に考えておいた方がいいでしょう。それよりも、自分が十分に生活を送れているかどうかが重要です。

また、会社によっては「昇給率」などが違っているため、40代では平均年収を下回っていても50代になると平均年収を上回るケースもあります。短期的な年収だけを見て判断するのではなく、全体的な年収の推移なども確認しましょう。

年収を上げたいなら転職なども視野に入れて考える

同じ会社で働いていると安定した給与推移で進んでいくため、安定した生活を送るためにはおすすめです。しかし、同世代と比較して給与が少ないのが気になる場合、転職して給与を上げるのも1つの方法です。その場合は、転職すると労働環境が変わるため、心身ともにストレスやプレッシャーがかかる可能性があることには注意しましょう。

転職以外に年収を上げるには副業を始めるなどの方法もあるので、自分に合っている方法を選択してください。
給与を上げたい場合、自分が置かれている環境を変化させることが必要になります。給与面だけを見るのはリスクが高く、働きやすさなども重要です。