【年間1万円以上も安くなる!?】「光回線」vs「モバイルWi-Fi」長期的に節約になるのはどっち？

自宅でインターネットを利用する際に、ネット回線は欠かせないアイテムといえます。   ネット回線の種類に「光回線」と「モバイルWi-Fi」の2つがあり、利用するにはどちらも毎月基本料金が必要です。   そこで今回は、光回線3社およびモバイルWi-Fi3社の基本料金を比較して、年間でどちらがお得かを解説します。ネット回線をもっと安く使い節約したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

光回線とモバイルWi-Fiの違い

まずは「光回線」と「モバイルWi-Fi」の違いを簡単に説明します。
 
光回線は、光を通す光ファイバーというケーブルを利用したネット回線です。比較的通信速度が速く、安定性が高いのが特徴です。そのため、オンラインゲームやオンライン会議などに向いているでしょう。固定回線となるため、使用できるのは自宅や会社、店舗などになります。
 
一方でモバイルWi-Fiは、持ち運びができる通信端末で、自宅はもちろん外出先でも利用可能です。場所や状況によっては、光回線（固定回線）と比べて電波や通信速度が安定しない場合があります。
 
工事不要ですぐに使用でき、家で使用する際にも場所を取らないのが特徴です。セキュリティー面に関しても、飲食店や街中のフリーWi-Fiを使用するよりも安全といわれています。
 
双方の特徴を理解して、使用シチュエーションに合うものを選びましょう。
 

「光回線」と「モバイルWi-Fi」の利用料金を比較！

「光回線」と「モバイルWi-Fi」の特徴が分かったところで、それぞれの利用料を見てみましょう。
 
なお会社によっては、キャンペーンやまとめて契約での割引、初年度割引などを受けられるケースもあるため、今回の平均値より料金が安くなる場合もあります。
 

光回線

まずは、光回線の利用料金です。
 
比較のために3社をピックアップし、戸建て住宅タイプでの基本料金（2年自動更新タイプ・1ギガ）を表1にまとめました。
 
表1

会社	月額基本料金	工事費を含む 初期費用	契約事務手数料など
A社	5720円	3万1680円	3300円
B社	5720円	4万1250円	3300円
C社	5720円	2万2000円	3300円

※すべて税込み表記
※各社の公式サイトを基に筆者作成
 
表1より、月々の金額は3社とも5720円であったため、年間の利用料金（6万8640円）は変わりありませんでした。
 
対して違いが見られたのは、工事費（工事が必要な方のみ）を含むそのほかの初期費用です。光回線を利用するには、初期費用（工事費など）として平均3万1600円ほどかかります。
 
これより、工事が必要な方の場合を想定すると、初年度は約10万3540円かかるといえます。
 

モバイルWi-Fi

次に、モバイルWi-Fiの利用料金を、3社ピックアップして表2にまとめました。今回は、ギガの制限がないプラン（2年契約※契約期限が定められているもののみ）としています。なお、割引やキャンペーンを適用しない価格を記載しています。
 
表2

会社	月額基本料金	端末代金	初期費用	契約事務手数料など
D社	4818円	3万1680円	2万743円	3300円
E社	4950円	2万7720円	ー	3300円
F社	4928円	2万8160円	ー	3300円

※すべて税込み表記
※各社の公式サイトを基に筆者作成
 
月々の平均金額はおよそ4900円、年間では約5万8800円となります。モバイルWi-Fiの使用には端末の購入が必要で、その価格の平均は約2万9000円です。
 
月額利用料金と端末代金を合計すると、初年度は約9万1100円かかります。なお、初期費用は、条件を満たすことで無料になるケースもあります。
 

「光回線」と「モバイルWi-Fi」のどちらがお得なのか？

表1と表2の結果から、それぞれの基本料金（初年度分）を比較すると以下の通りです。

●光回線（戸建てタイプ：工事あり）：約10万3540円
●モバイルWi-Fi（初期費用なし）：約9万1100円

上記より、光回線よりもモバイルWi-Fiの方が、初年度にかかる費用は約1万2440円安くおさえられる結果となりました。初期費用のない2年目以降も、月額基本料金はモバイルWi-Fiの方が800円ほど安い傾向にあるため、月々の利用料金は光回線よりもお得です。
 

節約を考えるならモバイルWi-Fiの方がお得

今回の計算結果では、モバイルWi-Fiの方が初年度分の費用・2年目以降の月額利用料金ともに安くなることが分かりました。
 
節約や利便性を考えるならモバイルWi-Fiが適していますが、ネットの速度や安定性を求めるのであれば光回線が向いています。
 
それぞれの特徴や自分がインターネットを使用するシーンを考え、ライフスタイルに適したネット回線を選ぶことが重要です。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー