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妻が設けた”おかずは1品、ご飯は茶碗1杯まで”の「節約」食事ルール。栄養面は大丈夫?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月21日 4時40分

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日常の消費にも物価の上昇が感じられる状況において、食費を節約しようと奮闘している家庭は少なくないと思われます。   普段食卓に出す料理の数を減らしている家庭も多いかもしれません。   しかし料理の品数が少ないと、栄養が不足していないかについても懸念されます。   本記事では、栄養面に触れつつ「節約料理」の是非について役立つ情報をお届けします。

一般家庭の平均の食費はどれくらい?

「節約」についての食事ルールの栄養を考える前に、まずは平均的な食費について確認しておきましょう。
 
総務省統計局が実施した「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯における消費支出は、1世帯あたり1ヶ月29万3997円でした。
 
そのうち食料にあてた支出は8万6554円で、消費支出に占める食料費の割合は27.8%です。
 
また表1は食料に対する支出の内訳を示したものです。
 
表1

費目 月平均額
穀類 6725円
魚介類 6248円
肉類 8205円
乳卵類 4341円
野菜・海藻 8979円
果物 3448円
油脂・調味料 3970円
菓子類 8293円
調理食品 1万2657円
飲料 5411円
酒類 3808円
外食 1万4470円

※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
2人以上の世帯における食費は約8万7000円です。
全く外食をしなかったとしても、平均通りであれば約7万2000円かかることが分かります。
 
もし、少しずつでも毎日の食費を節約できれば、まとまった額の節約効果が得られそうです。
 

1品で栄養面は足りる?

節約を重視した場合、ボリュームを感じられる炭水化物などで空腹を満たすことを考えられるかもしれません。
 
ご飯や麺類の量が多ければ、おかずの品数が多くなくとも、満腹感は得られるでしょう。
 
しかし、2品だけでは十分な栄養が得られない可能性が高いです。
 
農林水産省では、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べる」よう推奨しています。
 
おかずの内容にもよりますが、1品のみのおかずで主菜と副菜の両方の栄養素を満たした献立をつくるのは難しいといえるでしょう。
 

品数が多ければ十分に栄養は摂取できるか?

品数が多ければ、栄養が十分に摂取できるわけではありません。
 
毎日ボリュームのある食事ができていれば栄養が足りていると考えてしまいがちですが、栄養バランスが偏っている場合、健康面に悪影響が生じる可能性も考えられます。
 
例えば、ラーメンとチャーハンなどのように「主食の重ね食べ」は栄養が偏りやすい食べ方といえます。
また、脂質などは取り過ぎてしまう傾向が見られているため、栄養「過多」や「偏り」にも注意しなくてはなりません。
 
大切なのは絶対的な品数というより、「料理のなかでどのような栄養素をもつ食材が使われているか」といえます。
 

品数よりもバランスのいい料理が大切

ご飯1杯とおかず1品の「節約料理」では、栄養が不足する可能性が高いと考えられます。
これは、農林水産省が推奨する「主食・主菜・副菜を1日2回以上取る」という目安に合致しないためです。
 
品数さえ多ければ問題ないというわけではありませんが、栄養バランスを損なわずに節約できる献立になるように工夫するといいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(1.4.5ページ)
農林水産省 消費・安全局 消費者行政・食育課 ちょうどよいバランスの食生活(4ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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