親が亡くなり実家の片づけを業者に依頼することを考えています。ですが片づけの請求金額が「200万円」だったと友人から聞きました。実家の片づけにお金をかけないために、どのような方法がありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月27日 2時20分
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実家の不動産をどうするか? 問題には、いくつもの山があります。その中で“時間がかかるナンバーワン”かもしれない、「お片づけ」について考えます。
誰もが直面、エンドレスな片づけ
「実家の不動産をどうするのか?」の道のりは、大きく3つに分かれます。
(1) 相続人の誰かが住む
(2) 賃貸物件として貸し出す
(3) 売却する
どれを選んでも、家の片づけは必要です。
実は筆者自身も実家の片づけ問題に悩まされています。「10日間ほど実家に帰って片づけをしてきた」と話す筆者に対して、友人いわく「実家のお片づけはエンドレス!」、彼女も悩まされている1人とのことです。千葉のご実家から東京の自宅まで、自家用車でアレコレ運んでいるそうです。「このペースではエンドレス!」とため息が出るのも仕方ありません。
そもそも親世代は持ち家率も高く、その家に長く暮らしています。子育てを行い、老後も数々の思い出とともに過ごしてきた家です。「いつか使えるかも」「高額だったので捨てるのは忍びない」と、使わなくなったモノも大事にしまい込んでいます。かつての子ども部屋が物置きになっているケースが多いのです。
親亡き後、なるべく思い出に浸ることを封印して片づけに臨みます。問題は不用品の処分をどうするのか、です。片づけてゴミ袋に分別をしても「いつ捨てるの?」と、ここで作業が止まってしまいます。
古紙類は第4金曜日・傘や小型家電は第3水曜日などと、捨てられる日は決められています。離れていると“その日”に行くことは難しく、分別した袋の山が増えるばかりです。
専門業者に依頼する前に
自力で片づけることに限界があることは承知していますし、最後は専門業者に依頼することも視野に入れています。プロの手際の良さは格別です。
Aさんはもともと旧家に住んでいたのですが、一昨年マンションに引っ越しました。その時に依頼した片づけ業者さんが良心的だったというので、筆者もいずれは紹介してもらおうと思っていました。
業者選びをする上で利用者からの口コミはありがたく、大きな安心材料です。気になる料金は、荷物がたくさんあったであろうAさん宅で30万円弱だったと聞きました。この金額を1つの基準として心積もりしていたのですが、その後思わぬ話を聞くことになります。
Bさんは家族4人でマンションに暮らしていましたが、子どもたちはそれぞれ独立し、2年前に夫が亡くなり、現在はひとり暮らしをしています。4人で暮らしていたのでスペースは十分あります。
しだいに片づけがおっくうになり、不用品を捨てることなく暮らしているうちに、気がつけば自宅がゴミ屋敷化! 「独りでは手に負えない」となったので、Aさんお勧めの業者さんに作業を依頼したところ、見事に整備されたそうです。しかし、なんと料金が200万円かかったと聞きました。
Aさん、Bさんともに自宅の片づけです。この大きな違いを聞くにつけ、“ある程度の片づけは自分でするほうが良さそう”と考えるに至りました。
役所に相談も一案
先述した“ごみ処分問題”ですが、筆者は市役所が行っている“依頼ごみの収集制度”の存在を知り、これを利用しました。これは事前に指定された日に、家までゴミ収集に来てもらえる制度です。ゴミ収集なので家の中のモノを運んだりはしてもらえませんが、あらかじめ駐車場などに運んだ不用品を引き取ってもらえます。
今回は軽トラック1台に載るだけ分(最大積載量が0.5トン以下)で、料金は2640円でした。さらに大きな家具などを処分する場合は、最大積載量が1.1~3.1トンの2トントラック対応もあり、料金は1万560円です。
ちなみに軽トラ1台分に載せたのは、家庭用ゴミ袋で約30袋分と植木鉢や額縁の他もろもろです。初回なので分量が分からなかったのですが、次回はもう少し増やすつもりです。可燃ごみ、小型家電、缶類など大まかな分別は必要ですが、スッキリ片付きました。
ただし、料金や収集方法は自治体により異なります。収集を行っていない自治体もありますので、詳細はお住まいの役所にお問い合わせください。
今後、家具などの大きな荷物を出すことになります。屋内からの搬出作業は、シルバー人材センターに依頼できることが分かりました。早速問い合わせたところ、「事前の下見で作業量から手配する人数や時間を見積もるので、余裕をもって申し込んでください」とのことでした。料金は2~3時間の作業で、1人約3700円×2人が目安となるそうです。
料金や内容は地域により異なりますので、詳細は近隣のシルバー人材センターに問い合わせてみてください。
「独力で」と思うと気重の作業ですが、このような制度の存在を知ると少し気が楽になります。冒頭の彼女も「私も調べてみる!」と。これならエンドレスから脱出できそうです。
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
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