実家の蔵から「聖徳太子」の1万円札を発見!「昭和のお札」は今でも使える? 銀行で交換すべきなの?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月28日 3時10分
1958年から約30年間発行されていた聖徳太子の1万円札ですが、発行停止から長い年月がたち現在は流通が少ない旧紙幣でも、現在発行されている紙幣と同様に使用できるということをご存じでしょうか。 本記事では、聖徳太子の1万円札は使用できるのか、旧紙幣を見つけた際の取り扱い方法などの対処法をご紹介します。
聖徳太子の1万円札とは?
聖徳太子の1万円札は、1958年12月1日に発行が開始され、発行が停止された1986年1月4日まで製造されていた銀行券の1つです。
聖徳太子の1万円札が発行されていた1958年から1986年までの約30年の間には、以下の人物が描かれた紙幣も発行されています。
●板垣退助(百円券)
●岩倉具視(五百円券)
●伊藤博文(千円券)
●夏目漱石 黒色記番号(千円券)
●聖徳太子(千円券)
●新渡戸稲造(五千円券)
●聖徳太子(五千円券)
●福沢諭吉 黒色記番号(一万円券)
聖徳太子が描かれた銀行券には、1万円札の他にも1000円札や5000円など全部で7種類があり、紙幣に描かれた回数が最も多い人物です。
これだけ多くの紙幣に採用された理由には、「十七条の憲法」を制定したことや仏教を保護したこと、歴史上の事実を実証したことや肖像を描くための材料がしっかりしていることなどが挙げられます。
聖徳太子の1万円は使える?
聖徳太子が描かれた1万円札は、現在もお店などで使用することができます。
1度発行された銀行券は、法令に基づいた特別な措置が取られない限り、通貨としての通用力を失うことはありません。
現在は、聖徳太子の1万円札のように発行されなくなった銀行券を含め、22種類の銀行券を使用することができます。
ただし、過去に以下3回の特別な措置が取られており、過去に発行された53種類の銀行券のうち、31種類は通貨としての通用力を失っており現在は使えません。
●関東大震災後の焼失兌換(だかん)券の整理(1927年)
●終戦直後のインフレ進行を阻止するための新円切り替え(1946年)
●1円未満の小額通貨の整理(1953年)
また、現在も通用力があり使用することができる旧紙幣でも、お店によっては受け取ってもらえないこともあります。
使用できるかわからない旧紙幣を見つけた場合は、財務省が公表している「現在使用できる紙幣」を確認してみましょう。
旧紙幣の取り扱い方法
現在発行を停止している旧紙幣が手元にある場合、お店などで現在流通しているお金と同様に使用することもできますが、ほかにも「銀行での換金」や「買取店に売却」などの方法もあります。
日本銀行の本支店では、過去に発行された銀行券を元の額の価値と変わらない値段で現在発行されている銀行券と引き換えてくれます。
通用力の有無に関わらず旧紙幣をお店で使うことに抵抗がある場合など、既に発行がされておらず流通に不便なお札については、日本銀行で引き換えてもらうのがおすすめです。
また、買取店によってはお札の希少性などを考慮して額面以上の金額で買い取ってもらえる可能性もあるため、試しに査定してもらうのも良いでしょう。
旧紙幣はお店などで使用する以外にもさまざまな使い道があり、今後手に入る可能性も限りなく低いため、手元に残しておくことも視野に入れ、自分に合った方法で大切に扱ってください。
まとめ
聖徳太子の1万円札は1958年12月1日に発行が開始され、1986年1月4日に発行が停止された銀行券の1つで、聖徳太子は1万円札のほかにも千円券や五千円券など、全部で7種類の紙幣に描かれています。
1度発行された紙幣は法令に基づいた特別な措置が取られない限り通用力を失うことはないため、過去に発行された銀行券(53種類)のうち、22種類は現在も通用力がありお店などで利用が可能です。
聖徳太子の1万円札も通用力がある紙幣の1つなので、お店などで現在のお金と同様に使用できますが、流通に不便な場合は日本銀行の本支店に持っていくことで、現在発行されている銀行券と引き換えられます。
また、紙幣によっては買取店に持っていくことで、紙幣の希少性などを考慮して額面以上の金額で買い取ってもらえることもあるため、試しに査定してみるのもおすすめです。
旧紙幣は今後手に入る可能性が限りなく低いため、手元に残しておくことも視野に入れつつ自分に合った方法で大切に扱いましょう。
出典
日本銀行 お金の話あれこれ(3)お札に登場した人物、動物
日本銀行 これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?古いお札を持っていますが、現在も使えますか?
日本銀行 一万円券
日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣
執筆者:梅井沙也香
FP2級
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