祖父母からの子どものお祝いやお年玉で計200万円以上貯まっています。全部「新NISA」に投資すれば子どもの将来も安泰でしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月13日 5時40分
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子どものお小遣いやお年玉を親が保管し、そのまま貯金している家庭も多いのではないでしょうか。祖父母や親戚から受け取った子どものお祝いやお年玉を合算すると、それなりの金額になっているケースは少なくありません。 当面使う予定がない場合は、「新NISA」で運用するという選択肢があります。そこで、本記事では、子どものお祝いやお年玉で貯まっている貯金について、新NISAで投資するメリット・具体的な方法について解説します。
20年貯めたお金を「新NISA」に投資したい投資初心者
長年にわたって貯めていた子どもの貯金が、それなりの金額になっているケースは往々にしてあり得ます。Aさんは、子どもの入学祝いやお年玉で受け取ったお金を銀行の定期預金で保管しており、気づいたら200万円近い金額になっていたそうです。
Aさんの子どもはすでに大学に入学しており、年間の授業料も普段の収入から支払える見込みです。Aさんは、手元の200万円を全額新NISAで投資すべきか迷っています。
Aさんは投資の経験がないものの、「子どもの将来のために増やしてあげたい」「貯金だけでは増えないから、最近注目されているNISAを活用して投資を始めようか」「貯金代わりに新NISAを活用できるか」など悩んでいるとのことです。
しかし、「まとまったお金をいきなり新NISAに投資できるのか」「投資に回すとリスクが大きいのでは」など不安に感じてしまい、判断できずにいます。
貯金代わりに新NISAを活用するポイント
貯金代わりに新NISAを活用できるかどうかは、Aさんの家計状況次第です。まずは、新NISAを利用する際の前提条件として「投資を行う必要がある」点を押さえましょう。
投資を行うということは、元本割れのリスクが伴うことになります。新NISAは一定の投資額に対する運用益が非課税になる制度であり、元本が保証されるものではありません。
例えば、すでに当面の生活費や近い将来使う予定があるお金を確保できているのであれば、新NISAを貯金代わりとして活用しても問題ないでしょう。
余剰資金で投資を行えば、仮に短期的に損失が出たとしても、回復するまで待てる余裕があります。そのため、「貯金代わりに新NISAを活用したい」と考えている場合は、余剰資金を回しましょう。
新NISAでは一括投資も可能
以下で、新NISAの特徴を整理します。
・運用益が非課税になる
・「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれている
・つみたて投資枠の年間投資上限額は120万円
・つみたて投資枠での購入方法は積立に限られる
・成長投資枠の年間投資上限額は240万円
・成長投資枠では一括購入が可能
・つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
例えば、Aさんが投資に回そうとしている貯金が200万円の場合、投資方法として以下が考えられます。
・つみたて投資枠で定期的に積立投資を行う
・成長投資枠にまとめて投資する
・一部を成長投資枠にまとめて投資し、残りをつみたて投資枠で積立購入する
どの方法で投資するかは、Aさん次第です。一般的に、積立投資を行うと購入するタイミングを分散して購入単価を平準化できる「ドルコスト平均法」の恩恵を受けられます。
「いきなりまとまった金額を投資に回すのは怖い」という場合は、積立購入が向いているでしょう。
しかし、積立購入では本来投資に回せるお金が運用に回らない期間が発生するため、機会損失が発生するのも事実です。今後の市況や相場は誰も正確に把握できない以上、余裕資金があれば「まとめて投資して、必要になるまで運用し続ける」のが合理的な判断といえます。
すでに当面の生活費や緊急時のお金が用意できており、仮に投資に回そうとしているお金がなくなっても生活が困らないのであれば、成長投資枠を活用して一括投資するとよいでしょう。
まとめ
子どものお祝いやお年玉などでまとまった貯金がある場合は、新NISAの活用を検討しましょう。すでに当面の生活費や緊急時のお金が確保できている場合、投資に回すことで子どものために増やせる可能性があります。
投資方法は積立購入と一括購入がありますが、合理的な方法は一括購入です。成長投資枠を活用すれば一括購入が可能なので、投資を検討している方は成長投資枠の活用を検討してみてください。
出典
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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