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30代で「年収300万円」の彼氏と結婚を考えています。2人で「世帯年収700万円」なら、都内でも暮らしていけますよね?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月17日 2時30分

30代で「年収300万円」の彼氏と結婚を考えています。2人で「世帯年収700万円」なら、都内でも暮らしていけますよね?

「今の恋人と結婚したいと思うけど、収入面で少し不安が……」と感じたことがある人は少なからずいるでしょう。長い人生の伴侶を決めるわけなので、金銭面での不安要素があると結婚をためらってしまうのは当然のことです。   本記事では、表題の条件で結婚をして世帯年収700万円になった場合、東京都内でも不自由なく生活できるのか検証していきます。

全世帯の平均所得金額は545万7000円

厚生労働省の「2022(令和4年)国民生活基礎調査の概況」によると、2021年の1世帯当たりの平均所得金額は、「全世帯」が545万7000円となっています。
 
また、「高齢者世帯」が318万3000円、「高齢者世帯以外の世帯」が665万円、「児童のいる世帯」が785万円という結果でした。
 

世帯年収700万円以上は全体の27.3%

国税庁の「令和4年度分 民間給与実態統計調査」によると、30代男性の平均給与は30~34歳が485万円、35~39歳が549万円です。本ケースの男性は年収300万円なので、平均よりも低い金額となります。
 
ですが、女性側の年収400万円を合わせた世帯年収700万円以上の世帯となると、図表1のとおり中央値も平均所得金額も上回ります。
 
図表1

図表1

厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 所得金額階級別世帯数の相対度数分布
 

世帯年収が700万円あれば、東京都に住める?

まずは、毎月の額面収入から社会保険料などを差し引いた手取り収入がいくらになるのか計算してみましょう。なお、本ケースの場合は男女ともに30歳と仮定して試算します。
 
年収300万円の場合、1ヶ月当たりの額面収入は約25万円、手取り額は約19万7000円です。一方、年収400万円の場合、1ヶ月当たりの額面収入は約33万3000円、手取り額は約26万1000円となります。
 
2人合わせると1ヶ月当たりの手取り額は約45万8000円という結果でした。
 

東京都内で生活するために必要な額は?

総務省統計局の2023年の「家計調査(家計収支編)」によると、東京都区部における住居費を除く2人以上の世帯(世帯人数2.93人)の1ヶ月当たりの平均的な消費支出の額を見ると31万4863円でした。この金額に住居費が加わった金額が、2人以上の世帯で暮らすために必要な費用となります。
 
株式会社リクルートが運営する住宅情報サイトSUUMOによると、東京都23区の1LDK・2K・2DKのマンションの平均家賃は13万4173円でした。これを先ほど算出した東京都区部の平均的な消費支出額(住居費を除く)に加えると約44万9000円となります。
 
平均的な消費支出のデータは世帯人員2.93人ですので、夫婦2人暮らしであればもう少し支出を抑えられそうです。
 
本ケースの場合、1ヶ月当たりの手取り額は約45万8000円ですので、毎月約9000円余る計算となります。東京都23区内ではぜいたくな暮らしはできないかもしれませんが、東京都23区以外の1LDK・2K・2DKのマンションの平均家賃は7万7148円でしたので、場所にこだわらなければ無理なく生活はできそうです。
 

まとめ

今回は世帯年収700万円の場合は東京都内で生活できるのか、を詳しく検証してみました。結婚したい相手が低収入でも自分の収入を含めた世帯収入で考えると、不安は少し軽減されるのではないでしょうか。東京23区内ではギリギリの生活になりそうですが、23区にこだわらなければある程度余裕を持った生活ができる可能性は高いです。
 

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 II 各種世帯の所得等の状況
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 二人以上の世帯 2023年
 
執筆者:本条アカネ
FP2級

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