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20畳用のエアコンを祖母からもらう予定です。12畳のリビングで使う場合、電気代はどれくらい損しますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月20日 5時10分

20畳用のエアコンを祖母からもらう予定です。12畳のリビングで使う場合、電気代はどれくらい損しますか?

部屋の広さに合わないエアコンを使用する場合「電気代で損をするのではないか」と不安になる方もいるでしょう。   本記事では「20畳用のエアコンを12畳のリビングで使用する場合に、いくらの損失になるのか」について、電気代を算出し比較したうえで解説します。

部屋のサイズに合っていないエアコンを使用するのは電気代を損する?

部屋のサイズに合っていないエアコンを使用した場合、電気代を損する可能性があります。なぜなら、エアコンには、使う部屋の広さによって「定格能力」というものが定められているからです。
 
定格能力とは、エアコンをJIS規格に基づいた温度条件で連続して運転した場合に、安定してエアコンが出せる能力のことです。
 
部屋の広さによって、安定して部屋を冷やしたり温めたりするための電力消費量は異なります。そのため「この広さの部屋に対しては、この電力量を継続して出せれば安定した冷暖房効果が期待できる」というような基準が必要です。
 
以上のような基準とするため、定格能力としてワット数を定め、そのワット数を出せるエアコンが作られています。つまり、部屋のサイズに合っていないエアコンは、定格能力にも合っていないことになります。
 
結果、定格能力が部屋のサイズを超えているエアコンを使うと電力を使いすぎてしまい、電気代を損する可能性があるというわけです。
 

「20畳用」と「12畳用」のエアコンにかかる電気代を比較

1時間あたりの電気代を比較するため、冷房使用時の使用電力を基準とし、1時間あたりの電気代を算出してみましょう。電気代については、1キロワットアワー31円とします。
 
また、1時間あたりの電気代は「エアコンの消費電力(キロワット)×電気代目安単価(1キロワットアワー31円)」という計算式で算出します。
 
とあるメーカーのエアコンについて、冷房使用時の消費電力(定格運転時)を基準として算出した結果をまとめると、表1の通りです。
 
表1

消費電力 1時間あたりの電気代
20畳用のエアコン 1880ワット 約58円
12畳用のエアコン 825ワット 約26円

※筆者作成
 
両者を比較すると、電気代に約32円の差が生じることが分かりました。
 
つまり、12畳のリビングに20畳用のエアコンを使用して冷房をつけた場合、1時間あたり約32円の電気代を損していることになります。なぜなら、12畳のリビングに対して825ワットで済むところ、1880ワット消費するエアコンを使用しているからです。
 
電気代で損をせずエアコンを使うためには、部屋の広さに合ったエアコンを選ぶことが大切だといえます。
 

1日10時間使用するとひと月あたり約9600円の差が生じる

12畳のリビングに20畳用のエアコンを使用し、1日10時間冷房を使用したとすると、ひと月(30日間)あたり約9600円の差が生じます(10時間すべて定格運転時で比較した場合)。つまり、20畳用のエアコンを12畳のリビングで使う場合、電気代はひと月あたり約9600円損する可能性があるというわけです。
 
エアコンを利用する時間が多い方は、部屋の広さに合ったエアコン選びを意識すると大幅に電気代を抑えられるでしょう。
 

20畳用のエアコンを12畳のリビングで1日10時間使用すると月に約9600円損失する可能性がある

エアコンには、部屋の広さに対して定格能力という基準が定められています。
 
実際に20畳用のエアコンを12畳のリビングで1日10時間使用した場合、月に約9600円損失する可能性があります。電気代で損をせずエアコンを使うためには、部屋の広さに合った定格能力のエアコンを選ぶとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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