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新幹線の並び席で荷物を隣の席に置く乗客…「一人」で「2席」使うのはアリ?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月20日 6時10分

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公共交通を利用するときは、ほかの人へ迷惑になる行動を慎むべきですが、マナーが欠けた行動を目にすることは少なくありません。   代表的な例として挙げられるのは、新幹線など電車内で座席に荷物を置く行為です。   「荷物を置けばほかの人が隣に座りにくくなる」と本人が考えているかは別として、荷物があると実際ほかの乗客にとって迷惑となることがあります。   本記事では、新幹線の並び席で、一人の乗客が2席分を使うことは問題になるか調べました。

座らない席を荷物で占拠することは基本NG

新幹線には自由席と指定席の2種類があります。
 
自由席に乗る場合、自分専用の座席は存在しません。あくまで「すいていれば座れる席」であるため、乗客が多ければ座れない可能性もあります。
 
この点を踏まえると、当然一人が2人分の席を占拠することは許されないでしょう。一人分の席ですら約束されていないからです。
 
では指定席はどうかというと、やはりNGです。
 
JR東日本の「旅客営業規則」第182条の4によると、座席指定券の効力は「券面に指定された列車、旅客者若しくは座席」に限ると記載されています。つまり「指定された新幹線の特定座席」にしか座れないということになります。意外かもしれませんが、同じ列車の自由席に座ることも許可されていないようです。
 
この点を考慮すると、使うことを許可されていない隣の席に荷物を置くことは、NGといえるでしょう。
 

2席分の指定席料金を支払ってもNG!?

もしかしたら「2席分の指定席料金を支払って、並び席を確保すれば荷物を置ける」と考える人がいるかもしれません。
 
しかしこのケースにおいても、基本的に一人で2席を使うことはNGと考えられます。
 
前述の「旅客営業規則」第147条によると、同じ乗客が同一区間で有効な2枚以上の同種の乗車券や指定券を所持する場合、そのうち1枚のみの使用が可能となっています。
 
つまり2枚の指定席の券を持っていても、使えるのは1枚だけであり、使えるのは1座席のみです。
 
今回のケースでは、乗客が並び席を自分と荷物とで占拠しています。自由席か指定席かにかかわらず、一人で2席を確保できない以上、乗客はルール違反をしていることになるでしょう。
 
この場合、2席を占有している乗客に、席を空けるよう直接伝える方法もありますが、トラブルに発展しそうだと思ったら、車掌に伝える方がいいかもしれません。
 

ゆったり座りたい方向けの「S Work車両」が便利

一部の新幹線には「S Work車両」の設定があります。
 
この車両はビジネスパーソン向けのデザインがされていることが特徴です。
 
同車両の一部に設定された「S WorkPシート」には、3列シートの中央に仕切りが置かれているため、一人で1.5席を使えるようになっています。
 
普通車指定席に1200円を追加すると利用可能のようです。「新幹線内でゆっくりスペースを使いたい」ということであれば、このような車両を予約する選択肢もあります。
 

新幹線の座席を一人で2席使うことは原則できない

新幹線で、一人の乗客が2席分使うことは原則としてNGです。仮に2席分の指定席料金を支払ったところで、使える席は1座席です。「誰かに頼まれるまでなら大丈夫だろう」と安易に考えて荷物を置く人がいるかもしれませんが、ほかの乗客のことも考えた行動が望まれます。
 

出典

JR東日本 旅客営業規則 第147条 第182条-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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