車の買い替えを検討していますが、「納車まで半年」と言われました。今すぐ車が必要なのですが、どのような方法で車を手に入れたらいいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月24日 6時40分
![写真](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_295260_0-small.jpg)
なんらかの理由で車が使えない場合には、代わりの移動手段が必要です。選択肢はいくつか挙げられますが、車を使う前提なら「カーリース・レンタカー・カーシェア」の3つが代表的でしょう。 そこで今回は、代表的な自動車貸し出しサービスをご紹介した上で、公共の交通機関を使った場合のコストと比較して解説します。
今すぐ車を入手する方法
まずは、今すぐ車が必要な場合に入手する手段について解説します。車の入手方法は新車・中古車購入など選択肢がいくつかありますが、購入では納車まで日数が必要です。そこで短期間で車を入手する方法としては、以下の3つが挙げられます。
・カーリース
・レンタカー
・カーシェア
これらの手段は、いずれも車を所有する方法ではなく、一時的に車を借りるサービスです。そのため、通勤用の車や急な用事で時間がない場合には利用しやすい便利な方法といえます。
カーリース
カーリースとは、リース会社が購入した車を契約期間中だけ貸し出すサービスです。定額のリース料を払いながら借りるため、サブスクリプションに近い仕組みといえるでしょう。
リース契約は年単位であるケースが多く、原則として中途解約はできません。契約期間に応じて料金が決まる仕組みのため、中途解約には違約金が発生します。そのため、長期での使用を前提とした方法といえます。
レンタカー
レンタカーとは、指定する期間だけ車を貸し出すサービスです。カーリースより短期で使うことができ、数時間〜数日単位で契約できます。即日に車を用意できるため、急いでいる方におすすめの方法といえるでしょう。
レンタカーの扱いや使用後のルールは営業所によって異なりますが、原則として使用後に営業所へ返す方針がほとんどといわれています。数日だけの利用なら自宅においても問題ありませんが、最終的には車両を返しにいくようになります。
カーシェア
カーシェアは、レンタカーよりもさらに短期の利用ができるサービスです。15分や30分など細かく利用時間を指定できるため、必要なときだけ使える点がメリットです。
また余白期間が発生しにくいため、無駄な料金を払いたくない方に向いています。使った分だけ支払う月払い方式のところもあり、予約もインターネットから簡単にできます。
車の貸し出しはコストがかかる
お伝えした3つの方法は利便性が高く、購入よりも短い時間で車を用意できます。しかし、その分コストがかかる点には注意しなければなりません。そこで、カーリース・レンタカー・カーシェアにかかる費用項目についてご紹介します。
カーリース | ・車両本体費用(契約期間に基づいて分割) ・税金 ・車検費用 ・ガソリン代 |
レンタカー | ・レンタル料 ・ガソリン代(満タンにして返却) |
カーシェア | ・サービス利用料 ・ガソリン代 |
安平町「第10回FP講座『マイカーは買うか、借りるか、シェアするか」』より筆者が作成
いずれの方法でもサービス利用料に加えて、ガソリン代も発生します。利用料は契約期間や会社によって異なりますが、1日に数千円程度は見積もっておいたほうがいいでしょう。
コストを抑えるなら公共の交通機関を使おう
車は便利な移動手段ですが、方法はそれだけではありません。例えば、勤務地の近くにバス停や駅があるなら、公共の交通機関も使いやすいでしょう。そこで、公共の交通機関の平均費用について解説します。
公共の交通機関にかかる費用は自動車の4分の1
総務省統計局が発表する「家計調査」における自動車費用と公共の交通機関にかかる費用の平均支出額(1ヶ月間当たり)は、以下の通りです。
交通費(自動車を除く) | 4961円 |
自動車関係費 | 1万9834円 |
総務省統計局「家計調査/家計収支編 総世帯 詳細結果表(2023)」より筆者が作成
この表から、交通機関の費用は自動車関係費のおよそ4分の1であることが分かります。なお、自動車関係費は自動車の購入費と維持費を合わせた数字ですが、維持費だけでも1万4696円かかります。そのため、基本的に自動車で移動するより公共の交通機関を使ったほうが安上がりであるといえるでしょう。
公共の交通機関のメリット
公共の交通機関ならではのメリットは、以下の通りです。
・運転しなくても利用できる
・料金が決まっている
・事故のリスクが少ない
公共の交通機関は自動車に比べて、安くて安心して利用できる点が主なメリットです。駅やバス停があるところにしか停まれないデメリットはありますが、目的地が近くになる場合には使いやすい手段といえるでしょう。
安く済ませるなら公共の交通機関
移動費の観点では、自動車移動より電車やバスなど公共の交通機関のほうが低コストです。自動車には移動の自由さがメリットとして挙げられる一方、維持費がかかります。
また貸し出しサービスを使えば、1日当たり数千円程度のコストが必要でしょう。そのため、最適な移動手段を考える際には目的地と用途に合わせることをおすすめします。
出典
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表(2023)
安平町 第10回FP講座「マイカーは買うか、借りるか、シェアするか」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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