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娘が大阪で消防士を目指しています。「給料がいいから」というのですが、都道府県によって差があるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月25日 10時10分

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地方公務員である消防士は、就職する都道府県により給与にどれくらい差が生まれるのか気になっている方も多いでしょう。   消防士の給与は属する地方自治体の定める条例に沿って決められているため、所属する消防団体によっては数万円程度の差が生まれることもあるようです。   今回は、消防士の年収や政令指定都市と地方の消防士の給与額の違いについて解説します。

消防士の年収

令和4年の地方公務員給与実態調査結果によると、地方の消防士の平均給与額は39万2202円で、ボーナスは約176万円となっています。一般職員(消防士も含む)の合計の平均給与額が39万8448円となっており、全体平均と同等の給与額です。なお、ボーナスは約150万円支給されています。
 
もし、この給与額を毎月もらっているとすると、単純計算で年収478万円程度となり、そこにボーナスも含めると、年収654万円程度もらっていることが分かります。
 
なお、国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査では、平均年収が458万円であるため、消防士の年収は比較的高い傾向にあると考えられます。
 

政令指定都市と地方の消防士の給料の違い

同調査によると、政令指定都市(一部)と市(政令指定都市も含む)と町・村における平均給与額は表1の通りです。
 
表1

政令指定都市 地方
市(政令指定都市も含む) 町・村
北海道 31万3126円
(札幌市)
30万8802円 29万4205円
神奈川県 36万8188円
(横浜市のみ)
36万4398円 31万3290円
愛知県 35万6128円
(名古屋市)
33万8703円 28万8706円
大阪府 35万4905円
(大阪市)
35万2495円 31万1362円
広島県 32万5076円
(広島市)
33万2743円 32万5626円
福岡県 35万5067円
(福岡市)
32万9185円 35万3331円
計(東京都を除く) 35万4154円 33万1771円 30万4149円

※総務省「令和4年 地方公務員給与の実態 第5表」を基に筆者作成
 
それぞれを比較すると、政令指定都市、市(政令指定都市を含む)、町や村の順で給与額が大きいことが分かります。
 
特に、政令指定都市と町や村の消防士の給与では5万円程度の差があるケースもみられ、年間で60万円程度の収入差が生まれる可能性もあるでしょう。
 

東京都の消防士の給料

東京都の消防士の給与額は、市では35万1809円で、町・村では27万8613円となっています。東京都の場合は、市と町・村の消防士の給与額の差が地方の消防士の差よりも大きい傾向にあるようです。さらに、神奈川県や大阪府のほうが東京都の消防士よりも給与が高いことも分かります。
 

地方よりも政令指定都市の消防士の方が、年収が高い傾向にある

消防士の推定年収は654万円程度となっており、民間企業と比べても高い年収を得られる可能性があります。さらに、政令指定都市と地方の消防士の給与額を比較すると、都道府県により違いはありますが、政令指定都市の消防士のほうが約数万円給与が高いようです。
 
また、神奈川県や大阪府などは、東京都と比較しても数万円程度給与が高いことも分かっています。もし、少しでも高い給与がもらいたいと考えている方は、所属する地域にこだわりがなければ、政令指定都市で消防士になる方法も検討してみましょう。
 

出典

総務省 令和4年地方公務員給与の実態
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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