誕生日は毎年「ブランドの財布」を欲しがる妻…ほかの家庭もそうなのでしょうか？

洋服やバッグ、財布などのファッション系アイテムには、さまざまなブランドのものがあります。なかには、ハイブランドの商品を選ぶ方もいるでしょう。   ただしハイブランドの商品は価格が高い傾向にあるため、何を買うか、どのタイミングで購入するか迷う方もいるかもしれません。そこで今回は、5万円以上のハイブランド商品の購入頻度およびその購入時に重視している点についてまとめました。

ハイブランド商品の購入頻度

まずは、5万円以上のハイブランド商品の購入頻度について見てみましょう。
 
株式会社ナレッジセンスが20～30代の男女を対象として「ハイブランドファッションについての調査」を実施しています。5万円以上のハイブランド商品を購入する頻度についての調査結果は、表1の通りです。
 
表1

ハイブランド商品を購入する頻度	割合
1ヶ月に1回以上	0.9％
2～3ヶ月に1回	4.2％
6ヶ月に1回	13.6％
1年に1回	28.5％
それ以下	52.8％

※株式会社ナレッジセンス「ハイブランドファッションについての調査」を基に筆者作成
 
1年に1回もハイブランド商品を購入しない「それ以下」の人の割合が一番多く、52.8％で半数以上を占めています。次いで1年に1回の頻度で購入している人が28.5％となります。
 
また、毎年ブランドの商品を購入する人の割合（1年に1回以上）はおよそ半数（47.2％）であることが分かりました。このことから、「誕生日に毎年ブランドの財布を欲しがる」という妻がいても不思議ではないといえるでしょう。
 

ハイブランド品を購入する際に重視している点

約半数以上の方が、1年間で1回もハイブランド品を購入しないことが分かりました。ではハイブランド品を購入している方は、どのような点を重視しているのでしょうか？
 
同調査では、5万円以上のファッション系の商品を購入する際に重視する点についても調査しています（複数回答）。最も多かった回答は「価格」で55％、続いて「本物かどうか（49％）」「サイズのフィット感（45％）」「ブランドの評判（44％）」となっています。
 
ほかには、店舗やECサイトの口コミや雰囲気、ブランドが自分の好みに合っているかなどを気にしている方もいるようです。ハイブランド品を購入する半数以上の方は、価格を重視して商品を選んでいることが分かります。
 

20～30代でハイブランド品を購入している方の年収

同調査では、20～30代でハイブランド品を購入している方の年収の割合も発表しています。300〜500万円が最も多く38.6％、続いて100〜300万円（24.8％）、100万円未満・500〜700万円（同率14.9％）となっています。
 
国税庁長官官房企画課の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、20〜30代の平均年収は表2の通りです。
 
表2

年代	平均年収（男女計）
20～24歳	273万円
25～29歳	389万円
30～34歳	425万円
35～39歳	462万円

※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
 
表2を見てみると、平均年収以下の方でもハイブランド品を購入していることが見て取れます。ハイブランド品を購入しているからといって、平均年収以上の高収入だとは限らないといえるでしょう。
 

年に1回以上ハイブランド品を購入している方は約半数

今回の結果より、半数以上の方が1年間のうちに1回もハイブランド品は購入しないと回答しているなか、年に1回だけ購入する方の割合は28.5％であることが分かりました。
 
1年間で複数回購入する方も含めると、年に1回以上ハイブランド品を購入する方の割合は約47％でした。一方で、ハイブランド品を購入する際に重視することで意見が多かったのは「価格」であり、半数以上の方が意識しているとの結果が出ています。
 
商品が高額でも、高品質であったり自分が気に入る商品であったりするならば、こまめに買い替えるよりも長期的に見て節約につながるかもしれません。ハイブランド品を購入する際は家族でよく話し合い、お金に対する価値観をすり合わせておくことが大切です。
 

出典

株式会社ナレッジセンス　ハイブランドファッションについての調査（PRTIMES）
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査 −調査結果報告−
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー