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【FPが教える株式投資の初歩】配当利回り2.0%時代、どのように投資銘柄を選ぶべきか

ファイナンシャルフィールド / 2018年11月23日 9時0分

【FPが教える株式投資の初歩】配当利回り2.0%時代、どのように投資銘柄を選ぶべきか

日本の株式の配当利回りが2%近辺となって、すでに10年経っています。   一方、長期金利は、日本銀行による10年物国債利回りをゼロ%程度で推移させる金融政策が取られている状況にあります。   長年、資産運用に携わっていた者からすると、株式配当利回りと長期金利の逆転現象が10年も続くことは異常としか思えません。   株式投資が敬遠される理由として、値下がりがこわい、あるいは銘柄選びが困難であるというのが一般的です。   しかしながら、国内株式を投資対象とする投資信託は「つみたてNISA」の効果もあり、投資初心者にとって取り組みやすい運用商品となっています。   値下がりがこわいという投資家が徐々に少なくなっているのかも知れません。   今回は「配当利回り2%時代の株式投資」をテーマに、株式投資の初心者にもできる銘柄選択手法を紹介してまいります。  

株式の配当利回りとは

配当利回りは投資判断指標の一つであります。
 
ある時点で株式へ投資した場合の投資資金と、それが1年間に生むと期待される配当金との比率を示すものであり、銘柄間の株価水準の比較に利用されるほか、株式以外の投資対象(債券利回り、銀行預金の利子率など)との収益性の比較にも利用できるという特性を持っています。
 
株式市場全体の利回りをみるためには平均利回りが用いられます。
 

※図表1 「日本証券取引所グループHP」より筆者作成
 

配当利回りという観点からだけで投資銘柄を選んではいけません

証券会社のWEBページや、マネー雑誌などが配当利回りランキングを取り上げていることがあります。
 
単純に高い配当利回りの銘柄に投資するという銘柄選択手法はおすすめできません。
 
一時点の配当利回りだけではなく、継続的に配当を出しうる経営状況にあるのか、また増配(配当金の引き上げ)余力があるのかということも考えないといけません。
 
というのは、今後減配(配当金の引き下げ)となった場合の株価の下落は大きいものとなる可能性があるからです。
 
また、配当利回りは投資判断指標の一つでしかないことを十分に理解する必要もあります。
 
他の代表的な投資判断指標は、資産価値からみたもの、収益力からみたもの、キャッシュフロー(資金の流出入)からみたものなどがあります。
 
ただし、これらの投資判断指標から個別銘柄を選択することは、初心者でなくても一般の投資家にとってはかなり困難であると言わざるを得ません。
 

株式投資の初心者でもできる銘柄選択手法とは

その手法は、プロの銘柄選択手法を引用することです。
 
配当利回りに注目した国内株式を主要投資対象とする投資信託はたくさんあります。
 
投資信託の運用会社のホームページから、配当利回りに注目した国内株式を主要投資対象とする投資信託を見つけ出します。
 
そして、見つけ出した投資信託の交付運用報告書をダウンロードすると、その投資信託で保有している株式の全銘柄が載っています。
 
これらの銘柄は、配当利回りが高いのはもちろんのこと、他の投資判断指標からプロが分析して保有に十分な条件を満たしたものばかりです。
 
もちろん、必ず良い投資成果を出すとは言い切れませんが、少なくとも一般の投資家による個別銘柄の分析よりは合理的な投資判断がなされていることは間違いありません。
 
以上、配当利回り2%時代においての株式投資は、プロの投資手法を引用することによって、現物株式投資の初心者にも銘柄選択に時間をかけずにできることを紹介しました。
 
出典 日本証券取引所グループHP その他統計資料
 
Text:加藤啓之 (かとう しげゆき)
FP横浜オフィス加藤 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、1級DCプランナー、
 

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