これから子どもに学費がかかるのに夫が「GT-R」を購入したいそうです。新車で購入すると高いんですよね？維持費も気になります。

車が好きな人の場合、GT-Rという車種は一度は聞いたことがあるでしょう。GT-Rは日産から販売されているスポーツカーで、購入が難しいほど人気かつ希少な車種です。   今回は、もしも教育資金が必要な世代で夫がGT-Rが欲しいと言った場合に、必要な維持費や費用を紹介します。

GT-Rを新車で買うのはいくらかかる？

ここではまずGT-Rの新車価格を確認します。現在、日産の公式サイトで公表されているいくつかのグレードをピックアップし、表1にまとめました。
 
表1

グレード	メーカー希望小売価格（税込み）
GT-R Premium edition	1558万7000円
GT-R Pure edition	1444万3000円
GT-R Black edition	1611万5000円
GT-R NISMO	3008万5000円

※日産自動車株式会社「日産：NISSAN GT-R価格・グレード」を基に筆者作成（2024年5月時点）
 
購入価格は1500万円から3000万円程度と高額になっています。
 

GT-Rの維持にかかる費用

次に、GT-Rの維持にかかる各種費用を紹介します。GT-Rは一般的なコンパクトカーなどと比較してガソリン代や自動車税などさまざまな費用が高めの設定です。
 

ガソリンはハイオク

GT-Rはハイスペックの車であることからガソリンはレギュラーガソリンでなくハイオクです。そのため、レギュラーガソリンよりも1リットルあたりプラス10円程度高いと考えましょう。
 
例えば、経済産業省資源エネルギー庁によると、5月20日時点のガソリン価格の全国平均は、レギュラーで174.8円／リットル、ハイオクでは185.6円／リットルです。仮に20リットル入れる場合、レギュラーガソリンでは3496円ですが、ハイオクガソリンでは3712円と違いが見られます。
 
ガソリン代の差は積み重なると大きな差になるでしょう。
 

自動車税は6万円超え

GT-Rは排気量が大きい車であることから自動車税も高くなっています。
 
コンパクトカーの場合、排気量が少なく自動車税は3万円程度で済みますが、GT-Rは総排気量が3.799リットルで排気量3500cc超から4000cc以下のクラスに該当するため、6万5500円です。
 
毎年6万円を超える自動車税の支払いが必要であり、これから子どもに学費がかかる家庭の場合は出費がつらいと感じるでしょう。
 

GT-Rを諦めてもらう方法

ここからは旦那さんにGT-Rを諦めてもらうための2つの方法を紹介します。
 

具体的な教育費を伝える

第一に、今後の具体的な教育費を伝えましょう。例えば「塾で年間120万円かかる」「高校の部活に入ると学費だけでなく部活の遠征費用が毎年50万円程度かかる」など具体的な金額を伝えると「今はスポーツカーの購入は難しいだろう」と納得してもらえるかもしれません。
 

「定年後」を見据えて話をする

車を今諦めてもらい、将来的に購入を目指すという提案もおすすめです。「子どもがちょうど60歳で成人するから、それに向けてコツコツとお金を貯めていこう」「退職金を一部使って好きな車を買おう」など前向きな提案をするのもよいでしょう。
 

車の購入を諦めてほしい場合は具体的な数値を持って説得しよう

GT-Rの購入について旦那さんに納得してもらえない場合は、具体的な数値やプランを伝えることで説得できる可能性もあります。頭ごなしに否定するのでなく、旦那さんの気持ちも大切にしながら、現時点で最優先となる費用について話し合いを行いましょう。
 

出典

日産自動車株式会社
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1．給油所小売価格調査（ガソリン、軽油、灯油） ＜調査結果＞ 5月22日（水）結果詳細版
総務省 2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー