憧れの宇宙旅行! やっぱりお金持ちじゃないと無理? 一般人でも行けるプランはある?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月29日 8時20分
今までSFの世界だった宇宙旅行は、めざましい技術力の向上によって一般人でも行けるハードルまで下がりました。しかし、一般人でも行けるとはいえ、気になるのが料金でしょう。 世間のイメージでは「お金持ちしか行けない」と思われがちですが、実際の費用がどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。今回は、一般人で参加できる宇宙旅行のプランと料金相場について解説します。
宇宙旅行は一般人でも行ける
まずは、一般人でも参加できる宇宙旅行にどのような種類があるのかなど基本的な情報をお伝えします。宇宙に行くには、億単位の費用と何年もかかる訓練が必要といわれています。
しかし、宇宙旅行に関しては比較的ハードルが低く設定されています。
サブオービタル旅行なら訓練は少ない
宇宙旅行は滞在期間や周回軌道への突入の有無によって、以下の3つに分類されます。
●サブオービタル旅行
●オービタル旅行
●深宇宙旅行
サブオービタル旅行とは、ロケットを打ち上げて宇宙空間に数分間だけ滞在するプランです。地球の周回軌道に入らず滞在時間が短いため、訓練はごくわずかで済みます。
オービタル旅行とは、地球の周回軌道に入り、数日間宇宙空間に滞在するプランです。国際宇宙ステーションの滞在をはじめ、将来的には宇宙ホテルの宿泊も構想されているといわれます。しかし、参加には厳しい訓練と健康診断が必要です。
深宇宙旅行とは、地球の周回軌道を外れ、月や火星を目指すプランです。オービタル旅行以上に長期滞在であるため、こちらも訓練を必要とします。
費用は1000万円以上
2024年時点では、宇宙旅行にかかる費用はおよそ1000万円以上といわれています。基本的に海外の民間企業が実施しているため、費用は円ではなくドル換算です。そのため円安の場面では、さらに費用がかかると考えられます。
しかし、今後宇宙旅行ビジネスが発展して参加者が増えれば、より低い価格で宇宙旅行へいける日がくる可能性もあります。現状の宇宙旅行ビジネスはまだまだ発展途上であるため、今後の成長に期待しましょう。
宇宙旅行は海外でのみ可能
宇宙旅行へ参加できるのは、2024年時点でアメリカや中国など海外の民間企業が実施しているプランだけです。日本の旅行代理店が海外の宇宙旅行プランを取り扱っているケースはありますが、国内の企業で宇宙旅行を実施しているところはありません。
しかし、実践段階ではありませんが、いくつかの企業は宇宙旅行の実現に向けて動きだしているようです。そのため、将来的には日本でも宇宙旅行へ行ける日がくるかもしれません。
海外が実施している宇宙旅行3選
次に、一般人でも参加できる宇宙旅行プランのうち、代表的なものを3つピックアップします。プランによって費用は大きく異なりますが「一生に一度は宇宙へ行ってみたい」といった方は、ぜひ検討してみてください。
Virgin Galactic
「Virgin Galactic」が提供する宇宙旅行は、約90分間におよぶ宇宙空間の滞在を楽しめるサブオービタル旅行プランです。定員は1回のフライトにつき6名までで、およそ3日間におよぶ訓練と健康診断を経た後に宇宙へ旅立ちます。滞在時間が長く、宇宙空間の滞在中はシートベルトを外して無重力空間を体験できるそうです。
費用は1人あたり45万ドルです。
Blue Origin
「Blue Origin」は、11分間の有人宇宙飛行プランを提供しており、高度100kmの宇宙空間を数分間だけ体験できます。
訓練は2日間だけで済むため、体力的なハードルは低いといえるでしょう。なお、ツアー料金は公表されていません。
SPACE PERSPECTIVE
「SPACE PERSPECTIVE」は、オゾン層の少し上にある高度30kmの地点を短時間だけ体験できる、気球型宇宙船プランを提供しています。滞在時間はおよそ2時間で、360度のパノラマの景色をゆったりと堪能できます。
料金は1人あたり12万5000ドルです。
近い将来日本でも実現する可能性がある
宇宙旅行へ行くなら、現状では海外に行くしかありません。日本は宇宙ビジネスに対して遅れ気味ですが、実現に向けて動きだしている企業もいくつか存在していますので、近い将来日本でも宇宙旅行が実施されるかもしれません。
出典
株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズ 宇宙旅行のご案内
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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