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飲み会で「お酌」ってすべきですか? 新卒ですが「上司に手酌させるのは失礼」と言われました。今どき「アルハラ」じゃないでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月29日 10時0分

飲み会で「お酌」ってすべきですか? 新卒ですが「上司に手酌させるのは失礼」と言われました。今どき「アルハラ」じゃないでしょうか…?

新型コロナウイルスの感染拡大で自粛されていた歓送迎会などの飲み会も復活している会社が多くなっています。学生時代や新入社員時代をコロナ禍で過ごしたために、飲み会に慣れていない若手社員もいます。   そこで本記事では、アルコールハラスメント(アルハラ)の定義や、飲み会で上司にお酌するべきか、上司へのお酌を求めることはアルハラやパワハラに該当するのかを解説します。

「アルハラ」の定義とは?

アルコール依存症問題などに取り組む特定非営利活動法人ASKによると、アルハラには一般的に5つの定義があります。

●飲酒の強要
●イッキ飲ませ
●意図的な酔いつぶし
●飲めない人への配慮を欠くこと
●酔った上での迷惑行為

酔った上での迷惑行為とは「酔ってからむこと、悪ふざけ、暴言暴力、セクハラ、その他ひんしゅく行為」です。このようなアルハラの定義から考えると、上司へのお酌を強要することは酔った上での迷惑行為とも考えられますが、事例のように「一般的な飲み会マナー」として考えている人も多く、アルハラに該当するかどうかは、その場のシチュエーションによると考えられます。
 

そもそも飲み会で上司にお酌をするべきなのか?

一昔前は「目上の人に手酌させるのは失礼」という文化がありました。しかし最近では自分のペースで飲みたい、若手社員にも余計な気遣いをせずに飲み会を楽しんでもらいたいと考える人も増えています。上司・先輩との関係性や社内文化によって「上司に手酌させるのは失礼」かどうかは変わってくるため、ますます判断が難しくなっているといえます。
 

お酌の強要はパワーハラスメントに該当しないのか?

職場におけるパワーハラスメント(パワハラ)とは(1)優越的な関係を背景として言動であって、(2)業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、(3)労働者の就業環境が害されるものとされており、(1)から(3)をすべて満たす必要があります。
 
また「(3)労働者の就業環境が害される」は個人の主観ではなく、社会一般の労働者が同様に感じるような言動であるかが基準となっています。
 
従って今回のケースでは、強迫的な言い方でない限り、パワーハラスメントには該当しない可能性が高いと考えられます。
 

まとめ

パワハラの定義にもあった「個人の主観ではなく、社会一般の労働者が同様に感じるか?」という点で考えると、「上司へのお酌の強制」が酔った上司自ら、あるいは先輩などから厳しい態度や口調で言われたのならアルハラとなり得ますが、先輩社員が上司に忖度して助言のような形で言った場合はアルハラとは判断されない可能性が高いと考えます。
 
つまりその場のシチュエーションによってアルハラかどうかは変わってくるということです。
 
ただ自分のペースで飲みたい、部下や後輩に余計な気遣いをしてほしくないと考えている人も増えています。部下からお酌されると「飲まないといけない雰囲気」になることもあるほか、上司にお酒を過度に勧める行為は逆に部下からのアルハラに該当します。その場の全員が楽しくお酒の席を過ごせるよう飲酒マナーには注意が必要です。
 

出典

厚生労働省 職場におけるハラスメントの防止のために
特定非営利活動法人ASK アルハラの定義5項目
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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