2024年は夫婦でハワイに行くと「60万円」かかる!? 5年前は「30万円」ほどでしたが、食材を持ち込んで「自炊」すれば節約できるでしょうか? 円安でかなり高くなってますよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月31日 5時0分
記録的な円安が続き、インターネットやSNSでも連日のように「海外旅行の費用が高すぎる」など悲鳴があがっています。 本記事では、夫婦2人でハワイに行くケースを想定し、同じような内容で「3泊5日で旅行をする」場合、円安の影響で旅行費用は高くなるのか解説します。 ※記事内で紹介している相場や旅行ツアー内容は執筆時点のものであり、今後変わることもあります。旅行商品の販売終了や大幅な価格変動が発生する可能性もあるのでご注意ください。
5年前とドル円相場はどのくらい違う?
海外旅行費用を比較する際に挙げられる指標の1つは「為替レート」です。さまざまな通貨の中でも特に米国ドルと日本円のペアである「ドル円相場」はテレビやインターネットニュースなどで取り上げられることも少なくありません。
ニュース番組の後半で「昨日に比べて円安・ドル高(円高・ドル安)になった」などと為替と株の値動きが紹介される場面を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
例えば、1ドル100円から200円になると円安、50円になると円高です。では、現在と5年前を比較してドル円相場の終値はどのくらい違うのでしょうか。
・2019年:108.26
・2024年:152.98
ヤフーファイナンスが提供する為替レートで、2019年5月1日と2024年5月1日の内容を比べてみるとこのようになっており、わずか5年で40円近く「円安」になっていることが分かります。
一時は160円を超えて大きな話題になりました。実際相場は1日単位でも常に変動していますが、今回は「5年前の相場」は「108円」で「現在の相場」は「152円」とします。
夫婦2人で行くと60万円以上かかる?
旅行は個人で飛行機やホテルなどを予約するパターンもありますが、今回は旅行会社が提供する「5日間のツアー」を利用して東京からホノルルへ行くと仮定します。
大手旅行会社JTBが提供している「ホノルル5日間フリープラン」を選択すると燃油や空港諸税等込みで1人約29万円(2人で58万円)です。人気ホテルの1つである「シェラトンワイキキビーチリゾート」に3泊して、空港送迎付きなので移動も便利です。
出発時期やホテルの種類やグレード、フライト時間や内容、食事条件の有無などによって旅行代金は大きく変化します。
同じくJTBの「ホノルル5日間エコノミーパッケージ」は燃油や空港諸税等込みで1人約16万円(2人で32万円)で食事も朝3回含まれており、先ほどのフリープランに比べると格安です。ただしホテルの部屋が指定できないなどの制約が発生することもあるので要注意です。
個人で全て手配する場合は為替レートの影響を感じやすいかもしれませんが、ツアー料金の場合は「円安だから価格が高い」とは限りません。「5年前はいまほど高くなかった」といった声を聞くこともありますが、ツアー料金は為替相場だけでなく旅行会社の人件費や経営状況などさまざまな要因によって変化します。
円安だからツアー料金も高い、逆に円高だからお得とは一概にいえないので要注意です。できる限り旅行費用を抑えたい場合は「オフシーズン」を狙うのも1つの方法です。
滞在中にかかる費用は円安で高騰?
ツアー代金とは別で食事代や交通費、土産などの買い物代などの滞在費用がかかります。ほかにもハワイは米国本土同様に「チップ文化」が存在するため、事実上必要な費用として考えておくことをおすすめします。
チップは利用シーンや場所によって金額や相場が異なります。
例えば、ホテルでハウスキーピングをしてもらうと1人あたり2ドル、高級ホテルだと3~5ドル程度が相場とされています。レストランやカフェで食事をすると「食事代の15~25%程度」が接客料やサービス料として上乗せされることも多いです。
現地のショップやレストランなどの価格は常に変動するだけでなく、旅行の規模や内容によって必要な必要は変わるので一概にはいえませんが、今回は仮に2人合わせて現地3日間で食事代は450ドル、買い物代やレジャー代、交通費など「その他費用」として150ドル(いずれもチップ代込み)かかるとしましょう。
合計600ドルをそれぞれの為替レートに当てはめて日本円に換算すると、5年前は6万4800円、現在は9万1200円となります。現地で支払うドル金額が変わらなくても、円安によって日本円換算で3万円近く支出が増えていることが分かります。
まとめ
夫婦でハワイに行くとプラン内容によっては60万円以上かかるケースもあります。特に現地では現金やクレジットカードなどを使ってドルベースで支払いをするため、円安になるほど日本円ベースでは負担が増えてしまいます。
格安のパッケージツアーを利用すれば、時期によっては旅行費用を30万円から40万円前後に抑えられる可能性もあります。
それぞれの価値観や考え方次第ですが、例えば、食費を節約したい場合は可能な範囲で食材を持ち込んで現地で自炊するのも1つの方法です。円安の影響は無視できませんが、節約を過度に意識して旅行を楽しめなくなったら本末転倒です。無理のない範囲で優先順位をつけてみましょう。
出典
Yahoo!ファイナンス アメリカドル / 日本円USDJPY 時系列
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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