「パチンコで50万円勝った」と豪語する友人。税金は発生しないのでしょうか？

パチンコで何十万も勝ったという話を聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、パチンコで得た金銭でも税金が発生するのではと疑問に感じているケースも見られます。   本記事では、パチンコで勝った金額に対して発生する税金について紹介するとともに、パチンコの仕組みや流れもお伝えします。

パチンコで税金が発生する可能性はゼロではない

パチンコを通じて得た金銭に、税金が発生する可能性はゼロではありません。仮にパチンコで50万円勝った時、その金額は一時所得もしくは雑所得に該当するでしょう。そこで、それぞれの所得区分における税金と確定申告について紹介します。
 

一時所得に分類される場合の税金

一時所得とは、利益を目的とした継続的な行動から生まれた所得以外の所得を指します。一時所得の主な例は、以下の通りです。

●福引や懸賞などの当選賞金
●競馬や競輪の払戻金
●生命保険の一時金や損害保険の満期返戻金
●遺失物拾得者や埋蔵物発見者が受ける報労金
●法人から贈与された金品
●資産の移転などの費用にあてる目的で受けた交付金のうち、交付の目的とされた支出にあてられなかったもの

継続的にパチンコを行って生活を支えているわけではなければ、一時所得に該当する可能性が高いでしょう。一時所得では、年間で最大50万円の特別控除が受けられます。そのため、年間で受け取った金銭が50万円以上となった場合には確定申告を行いましょう。
 

雑所得に分類される場合の税金

雑所得には、以下の所得に該当しない所得が該当します。

●利子所得
●配当所得
●不動産所得
●事業所得
●給与所得
●退職所得
●山林所得
●譲渡所得
●一時所得

パチンコを継続的に打っており、得た金銭で生活を支えている場合は、一時所得ではなく雑所得に該当する可能性があります。またパチンコで勝った金額が20万円以上の場合は、確定申告しなければなりません。
 

娯楽としてのパチンコは一時所得に該当する可能性が高い

娯楽としてパチンコを楽しんでいる場合は、一時所得に該当する可能性が高いと考えられます。そのためパチンコで50万円などの大金を稼いだ場合には、原則一時所得として確定申告が必要です。
 

パチンコの仕組みと流れ

次に、パチンコの仕組みと流れを紹介します。パチンコは、三店方式と呼ばれる方法で運営されています。パチンコ店が直接お客さんに現金を渡すのではなく、第三者を介する点が特徴です。
 
まずパチンコ店はお客さんから金銭を受け取り、玉を渡します。お客さんは、遊び終わったあとにパチンコ店で玉と特殊景品を交換してもらいます。特殊景品を第三者の店舗で買い取ってもらうことで、現金を入手できる仕組みです。
 

お店で台を選ぶ

パチンコで遊ぶためには、まずお店に入り台を選ぶ必要があります。ライトスペックと呼ばれる台は、大当たりの確率が約1％と当たりやすいですが、大当たりで獲得できる玉数は少ない特徴があります。大きな当たりや継続にはなりにくいですが、少しずつ玉を増やしていけるため、初心者でも利用しやすいといえるでしょう。
 
また台にはさまざまな種類があり、好きなドラマやアニメのアニメーションが流れる台を選ぶのも一つの手です。
 

パチンコ台で遊ぶ

パチンコ台の左側にあるサンドと呼ばれる玉貸機にお金を入れて玉貸ボタンを押すと、玉が出てきます。台の右下についているハンドルを適度に回すと玉が弾かれ、釘の間をどんどん落ちていきます。スタートチャッカ―に玉が入るとスロットが回り、図柄が3つ揃うと大当たりとなります。
 

玉を景品と交換する

パチンコで遊んだ後は、台についている返却ボタンを押します。投入金が残っていればサンドから排出されるため、受け取り漏れに注意しましょう。
 
残った玉は受付で精算してもらいます。玉数に応じて景品と交換し、特殊景品と交換した場合は別のお店で買い取ってもらいます。
 

パチンコで勝った金額に税金が発生するケースもある

パチンコで勝った時、金額によっては税金が発生します。もしパチンコで大金を稼いだ場合には、確定申告が必要です。確定申告は方法を理解しておき、期間内に行うようにしましょう。
 
しかし、パチンコは勝つ日もあれば負ける日もあります。深入りしてしまうと、気付かないうちに多額の金銭を投入していたという場合もあるでしょう。生活に支障をきたさないよう、使う金額を決めてから楽しむ方法をおすすめします。
 

出典

国税庁 No.1500 雑所得
国税庁 No.1490 一時所得
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー