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40歳の会社員、定年まで「月3万円」を貯めれば、老後の生活費は足りるでしょうか? 定年後は働かずに暮らしていきたいです…

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月31日 6時20分

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「できれば老後は働きたくない」と考えている人も多いのではないでしょうか? しかし、年金のみの収入で生活するのは、昨今の日本経済や物価高を考えると難しく感じてしまいます。   そこで年金だけでなく、貯金をして老後資金を貯めることも選択肢の1つです。それでは、40歳から65歳までの間に月3万円の貯金をしていくと老後の生活費に足りるのでしょうか?   本記事では、40歳から65歳まで月3万円の貯金をした場合に一般的な老後の生活費に足りるのか解説していきます。

単身世帯の支出は月に約15万円

総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身世帯の生活費は月に15万7673円です。年間では189万2076円の支出になります。
 
65歳から80歳まで生活すると考えると、必要な生活費は2838万1140円です。また、65歳から90歳まで生活する場合は、4730万1900円が必要となります。
 

年間の赤字は約22万円

「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」では65歳以上の単身世帯の実収入についても調査されています。この調査によると、65歳以上の単身世帯の実収入は月に12万6905円です。年間では152万2860円の収入になります。
 
65歳から80歳までの実収入は、2284万2900円です。また、65歳から90歳までの実収入は、3807万1500円となります。
 
前記の平均的な支出と比較すると、月に3万768円、年間で36万9216円の赤字です。65歳から80歳まで生活する場合は553万8240円、65歳から90歳まで生活する場合は923万400円の赤字になります。そのため、このような赤字を補填(ほてん)するために老後資金を貯蓄していくことが重要です。
 

40歳から65歳まで月3万円の貯金をした場合の貯金額は900万円

月に3万円の貯金を40歳から65歳までの25年間した場合の貯金額は、900万円です。そのため、貯金と年金だけで90歳まで生活することができそうです。
 
しかし、貯金をしていく年齢が40歳より遅い場合や毎月の貯金額が少ない場合は、ここまで貯めることはできません。貯金を始める期間を長くすれば毎月の貯金額を減らしても目標額に届きます。
 
また、900万円には届かないにしても、例えば、50歳から65歳までの期間に月3万円の貯金をした場合は540万円、40歳から65歳までの期間に月2万円貯金をした場合は600万円です。65歳から80歳まで生活する場合の553万8240円に近い金額を貯めることができます。老後資金を貯める際の参考にしてください。
 

老後資金を準備する場合は目標金額を設定しましょう

年金といった社会保障給付のみの収入では、平均的な生活をすることも難しいことがわかりました。そのため、年金を受け取りながら働くか、老後に働かなくてもよいように定年前から老後資金を準備しておくことが重要です。
 
年金を受け取りながら働く場合は「在職老齢年金制度」によって公的年金が支給停止の対象となることがあります。働き方にはじゅうぶんに注意しましょう。
 
また、老後資金を準備する場合も老後の生活費がいくら必要なのかシミュレーションすることで目標金額が決まります。目標金額を計算し、無理のない範囲で貯金することをおすすめします。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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