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パート先で「厚生年金」に加入することに。現在の年収は「120万円」ですが、給料からいくら引かれますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月2日 2時0分

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厚生年金保険に加入している方は、毎月の給料から厚生年金保険料を引かれます。引かれる金額は月収などを基に決められており、金額に応じて変動する仕組みです。   給料が上がるタイミングによっては、いきなり引かれる金額が高くなったと感じるケースもあるため、注意しましょう。今回は、厚生年金保険料の求め方や年収120万円の方ならいくら引かれるのかなどについてご紹介します。

厚生年金保険料の求め方とは?

厚生年金保険料は、月収や賞与額に保険料率18.3%をかけた金額を雇用主と労働者で半額ずつ支払います。賞与がない場合の基本的な求め方は「標準報酬月額×18.3%」です。
 
標準報酬月額とは、32の等級に分かれている報酬月額に、税金が引かれる前の月収を当てはめて決められる金額を表します。
 
例えば、日本年金機構「保険料額表(令和2年9月分~)(厚生年金保険と教会けんぽ管掌の健康保険)」にある令和6年度の保険料額表によると、等級1の報酬月額は9万3000円未満で標準報酬月額は8万8000円です。
 
一方、等級32になると、報酬月額は63万5000円以上の方が該当し、標準報酬月額は65万円になります。
 
なお、日本年金機構「厚生年金保険の保険料」によると、標準報酬月額は毎年4~6月の報酬月額を基に決められるため、4~6月に給料が変動している方は保険料も変わる可能性がゼロではないといえるでしょう。
 

年収が120万円の方が給料から引かれる厚生年金保険料額はいくら?

金額を求めるにあたって、条件は以下の通りです。


・賞与はない
・年収120万円を12ヶ月で割った10万円を報酬月額とする
・全国健康保険協会の公表している保険料表を使用する

条件に当てはめると、標準報酬月額は等級2の9万8000円です。そのため、厚生年金保険料額は9万8000円×18.3%=1万7934円の計算になります。
 
働いている方が負担するのは半額なので、年収120万円の方が給料から引かれる金額は毎月8967円、年間10万7604円です。給料から引かれる項目には健康保険料や所得税、住民税などもあるので、実際にはさらに多くの金額が引かれることになります。
 
もし給料が少し増えて報酬月額が10万1000円になると、等級が1つ上がって3になるため厚生年金保険料額も増額します。等級が3になったときの標準報酬月額は10万4000円、働いている方が支払う厚生年金保険料額は月額9516円です。
 

年収が120万円の方は年間10万7604円が厚生年金保険料として引かれる

パートの方でも、厚生年金保険の加入者なら給料から厚生年金保険料を支払う必要があります。保険料率は雇用形態にかかわらず18.3%です。計算に用いる金額は、月収などを基に決められる標準報酬月額が用いられます。
 
年収120万円(月収10万円)の方の場合は9万8000円が標準報酬月額のため、給料から引かれる厚生年金保険料は年間10万7604円です。ただし、給料が少し上がると標準報酬月額も高くなり、結果として引かれる保険料額が多くなるケースもあります。
 
もし給料から引かれる金額が多くなったと感じるときは、給料そのものも上がっていないか確認しましょう。
 

出典

日本年金機構 厚生年金保険の保険料
日本年金機構 保険料額表(令和2年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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