動画配信サービスで元を取るには1ヶ月何本の作品を見ればお得？

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月3日 11時20分

近年、動画のサブスクが充実しており、自宅で映画やドラマが簡単に見られるようになりました。動画配信サービスは基本的に月額料金を支払い、作品が見られる仕組みです。そこで気になるのが、どのくらい作品を見たら元が取れるのかです。そこで今回の記事では、レンタルとの値段を比較して、各動画配信サービスで元が取れる本数を調査します。

動画配信サービスの登録者割合

ICT総研によると、動画配信サービスに登録している人は2023年で3560万人です。これは、新型コロナウイルスの流行で高まった巣ごもり需要により、動画配信サービスを利用する方が増えたためと考えられます。

かつてはレンタルショップでDVDを借りて視聴することが一般的でしたが、現在は簡単にスマホやパソコンで映画やドラマなどが見られます。わざわざ借りに行く手間が省けることや、登録するだけでいろいろなジャンルが見放題、レンタルの期限がないなどメリットが多いことから、現在では多くの人が利用しています。

動画配信サービスとレンタルショップの価格比較

次に、動画配信サービスとレンタルショップの価格を比較します。ここでは、動画配信サービスで一番月額料金の高いものがU-NEXT、安いものがdアニメストアとなっています。レンタルショップでは、旧作よりも新作の方が価格は高いです。

動画配信サービス

動画配信サービスの月額料金を表1にまとめました。なお、月額料金はすべて税込みの価格です。

表1

U-NEXT	月額2189円
プライム・ビデオ	月額600円
Netflix	月額790円～1980円
Hulu	月額1026円
FODプレミアム	月額976円
dアニメストア	月額550円
ABEMAプレミアム	月額960円

※各公式サイトを元に筆者作成

なお、プライム・ビデオは月額プランのほかに年間プランも用意されています。Netflixの場合は、同時再生できる台数や画質などによって月額料金に差があります。

ICT総研によると、利用者数が多いサービスはプライム・ビデオとなっています。動画だけでなく、音楽が聴き放題になったり、ネットショッピングで即日配送を利用できたりする点が人気なようです。

レンタルショップ

次に、レンタルショップの価格を表2にまとめました。今回はゲオの宅配レンタルでの値段をもとに税込み価格で表示しています。

表2

新作	396円
準新作	253円
旧作	105円

※ゲオ宅配レンタル「レンタル料金一覧」を元に筆者が作成

レンタル期間は、7枚以下の場合は10日間、8枚以上の場合は14日間です。なお、上記レンタル料金以外に別途送料がかかります。

どのくらい見ると元が取れるのか

上記の料金を元に、動画配信サービスでいくつ作品を見れば元が取れるのかを表3で解説します。Netflixは月額790円の場合で比較します。

表3

	月額料金	新作の場合	準新作の場合	旧作の場合
U-NEXT	2189円	6作品	9作品	21作品
Amazonプライム	600円	2作品	3作品	6作品
Netflix	790円	2作品	4作品	8作品
Hulu	1026円	3作品	5作品	10作品
FODプレミアム	976円	3作品	4作品	10作品
dアニメストア	550円	2作品	3作品	6作品
ABEMAプレミアム	960円	3作品	4作品	10作品

※筆者作成

U-NEXTは月額料金が高いため、新作でも6作品以上見ないと元が取れない計算です。もちろん人によって見る本数は異なります。動画配信サービスに登録する際は、普段自分が見る本数と比較してどれが自分に合うのかを確認するようにしましょう。

料金以外の比較も大切

この記事では、動画配信サービスでどのくらい見れば元が取れるのかについて解説しました。しかし、元を取るということだけをベースに登録してしまうと、自分が見たいジャンルがなかったり、本数が見られなかったりする可能性があります。

元を取ることも大切ですが、自分の好みやライフスタイルに合った動画配信サービスを選ぶことが重要です。

各サービスの特典を事前に確認し、比較しながら登録しましょう。