住民税を今年から「クレジットカード」で支払いたいと考えています。やはり手数料はかかりますか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月5日 2時10分

税金の納付方法には納付書を持参して自治体の役所で直接納付する方法のほかにも、クレジットカードで支払う方法もあります。しかし、クレジットカードを利用すると、手数料がかかるのか気になる方もいるでしょう。今回は、クレジットカード納付に手数料がかかるのか、また、そのメリット、利用方法などについてご紹介します。

クレジットカードで納付するときに手数料はかかる？

クレジットカードで支払うと、納税額に応じて手数料が発生します。

自治体に納付する住民税や軽自動車税といった地方税は「F－REGI公金支払い」あるいは「地方税お支払サイトeLTAX for Payment」と呼ばれるサイトを利用すると、クレジットカードでの支払いが可能です。

自治体によって誘導するサイトが異なりますが、地方税お支払サイトの支払い段階でF－REGI公金支払いへと画面が遷移するため、どこの自治体も実質的に同じサイトを利用しているようです。

地方税共同機構クレジットカード納付サイトによると、システム利用料（税込み）は以下の通りです。

●1円～1万円：40円
●1万1円～2万円：123円
●2万1円～3万円：205円
●3万1円～4万円：288円
●4万1円～5万円：370円

上記の金額以降も、1万円ごとに75円（消費税別）が加算されるようです。

例えば、納付金額が10万円のときの利用手数料は税込み783円です。税金額に対する利用手数料は、F-REGI公金支払いの「システム利用料試算」からも確認できます。

所得税などの国税もクレジットカード手数料はかかる

住民税は地方税ですが、所得税や消費税は国税のため、地方税とは異なるサイト「国税クレジットカードお支払サイト」で納付する必要があります。国税クレジットカードお支払サイトによると、所得税や消費税などの国税を納付する場合における決済手数料（税込み）は以下の通りです。

●1円～1万円： 83円
●1万1円～2万円：167円
●2万1円～3万円：250円
●3万1円～4万円：334円
●4万1円～5万円：418円

5万円を超えても、1万円ごとにさらに加算されていきます。税金額が10万円のときの利用手数料は税込み836円です。

国税クレジットカードお支払サイトでは、所得税や消費税を含む29種類の税金に対応しています。

クレジットカードで納付するメリットは？

クレジットカードによる納付はサイトを通じて行うため、自分で役所やコンビニまで赴いて支払う必要がありません。スマートフォンかパソコンと納付書があれば、自宅からでもできます。

また、納付書を読み込めばすでに納付済みか否かが分かるため、支払い忘れを防ぎやすい点もメリットです。また、クレジットカードの会社によっては、税金の支払いに利用した場合もポイント付与の対象となるケースがあります。

さらに、1回の支払額を調整したいのであれば、カード会社によっては分割払いやリボ払いへの変更が可能です。

クレジットカードで納付するにはどうすればいい？

クレジットカードで支払えるのは、納付書にeL－QRもしくはeL番号、eLマークが記載されている場合です。地方税お支払サイトeLTAX for Paymentによると、以下の手順で納付できます。

1. サイトでeL－QRを読み込むか、eL番号を入力のどちらかを選択する
2. 画面に出てくる納付金額に問題がないか確認し、支払いへ進む
3. 支払い方法でクレジットカードを選択してメールアドレスを入力する
4. 決済サイトであるF－REGI公金支払いへ画面が遷移する
5. F－REGI公金支払いでクレジットカード情報を入力する
6. 納付内容確認ボタンを押し、各情報に間違いがないか確認する
7. 手続きの実行ボタンを押せば納付が完了する

インボイスが必要な方は、納付が完了したあとの手続き完了ページをスクリーンショットしておく必要があります。

クレジットカードでの納付には手数料がかかる

クレジットカードで税金を支払うには手数料が発生します。住民税の場合は、税額1万円までなら税込みで40円です。

手数料は発生するものの、クレジットカードでの納付は自宅で納付できたり納付書の管理が楽にできたりといったメリットもあります。利用方法も、専用のQRコードを読み込むか番号を打ち込み、手順に従うだけと簡単なので、納付を楽にしたい方は検討しておきましょう。