老後のために「年利3%」で毎月2万円を運用すると、20年後にはいくらになる?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月6日 6時30分
![老後のために「年利3%」で毎月2万円を運用すると、20年後にはいくらになる?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_298778_0-small.jpg)
老後の資産形成として、投資をする方は少なくないようです。投資をする際の目安として、年利3%を目標とする方もいるでしょう。 もし投資をするときは、事前にシミュレーションをしておくと、実際にいくら資産形成ができるのかの目安が分かるためおすすめです。 今回は、年利3%で2万円を運用したときの運用収益や、目標達成を狙うコツなどについてご紹介します。
年利3%で運用したとすると2万円はいくらになる?
今回は、金融庁の「つみたてシミュレーター」を基にシミュレーションをします。
年利3%で毎月2万円を積み立てた場合における経過年数ごとの金額は以下の通りです。
●5年:元本120万円、運用収益9万円、合計129万円
●10年:元本240万円、運用収益39万円、合計279万円
●15年:元本360万円、運用収益94万円、合計454万円
●20年:元本480万円、運用収益177万円、合計657万円
20年間年利3%で順調に積み立てられると、177万円の利益を得られます。ただし、投資は必ずしもシミュレーション通りにいくわけではありません。あくまで資産形成の目安なので、元本割れのリスクもある点に注意が必要です。
収益は税金の対象に
通常、投資で得た利益には税金がかかります。先述した例では、20年後に売却したら運用収益である177万円が課税の対象です。
国税庁によると、上場株式などの利子や配当による収益には20.315%が源泉徴収されます。例えば177万円の収益を得た場合にかかる所得税は35万9576円です。支払時に源泉徴収されるので、141万424円が実際に受け取れる収益となります。
利子の支払時に源泉徴収されているため、確定申告はできないようです。
節税をしたいならNISAやiDeCoを使う方法も
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)は、例外的に運用収益が非課税扱いになります。少しでも節税をしたいなら、利用するのも方法の一つです。
NISAは18歳から利用でき、いつでも引き出せる点がメリットです。
iDeCoは、20歳以上65歳未満の方が利用できます。積み立てたお金が引き出せるのは、60歳以降です。60歳以降で受け取る際に公的年金等控除か退職所得控除の対象になり、掛け金も全額所得控除となるメリットがあるようです。
必要に応じてお金を引き出せる状態にしたいならNISA、老後の資産形成ならiDeCoが向いているといえるでしょう。
目標達成を狙うコツとは?
中長期の投資目標として年利3%を設定しているケースは多くあるようです。
しかし、3%は投資をするうえで比較的安定しているといわれる利率ですが、投資にはさまざまなリスクもあるので、運用には注意が必要です。
コツとして、資産形成としての投資をするときは、短期ではなく長期を前提に考えましょう。短期で見たときに元本割れを起こしても、長期で堅実な投資をしていると、最終的に利益を得られる可能性が高くなります。
また、投資に慣れていない方は投資信託も選択肢の一つです。プロが代わりに運用を行うため、元本割れのリスクをおさえた長期投資に向いています。
年利3%で2万円を20年運用すると収益は177万円
シミュレーションではありますが、もし年利3%で20年にわたって毎月2万円を運用し続けると、最終的な収益は177万円になります。ただし、通常の投資の収益は税金の対象になるため、実際に支払われる利益は源泉徴収されたあとの金額です。
もし少しでも節税をして受け取れる収益を増やしたいのなら、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった収益が非課税になる制度の利用も検討しておきましょう。
また、年利3%の難易度自体は極端に高くはないため、現実的な数値です。しかし、投資に慣れていない状態で元本割れなどのリスクをおさえたいのなら、投資信託を利用するのも方法の一つです。
自分の目的やライフプランに合わせて、運用しやすい投資方法を見つけておきましょう。
出典
金融庁 つみたてシミュレーター
国税庁 株式・配当・利子と税
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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