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高校生の娘のお昼ごはん。学校の売店で買うと1個500円。家で弁当を作ると時間も材料費もかかるけど、どちらがよいのでしょうか。

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月8日 10時0分

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公立の小中学校では、大半の学校で給食が出ますが、全日制の高校で給食が出る学校はごくわずかです。高校生の子供のために、毎朝早起きしてお弁当を作っている保護者の方も多いと思います。   手作り弁当は節約になりますが、学校の売店で昼食を購入した場合とどれほどの違いがあるのでしょうか。本記事では、昼食に家から持参した弁当を食べている高校生の割合や、昼食にかかる費用などを解説します。

昼食に手作り弁当を食べる高校生の割合

株式会社ONE COMPATHが運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」が行った調査によると、食事のためにお弁当を作ると答えた人は全体の約40%でした。お弁当は自分自身のほかに、配偶者・パートナー・子供のために作っていると答えた人が多い結果となりました。
 
高校生になると、昼食は親が作った手作り弁当を食べている子が多いという印象があります。実際に、農林中央金庫が2017年に高校生を対象に行ったアンケート調査によると、昼食は親に作ってもらった弁当を食べていると回答した高校生が91.8%でした。
 
農林中央金庫が同様の調査を過去に行ったところ、2006年の調査では65.5%、2012年の調査では88.8%という結果が出ており、近年は、昼食に親の手作り弁当を食べている高校生が増えていることが分かります。
 

売店の弁当と手作り弁当の費用の比較

ニチレイフーズが2018年に行った「お弁当事情に関する調査」によると、手作り弁当の材料費の全国平均は、1食あたり231.5円でした。
 
学食の売店の弁当が500円、手作り弁当が231円として1年間(高校の総授業日数約200日)でかかる昼食の費用の比較をしてみます。売店の弁当が500円×200日=10万円なのに対し、手作り弁当は231円×200日=4万6200円で、1年間で5万3800円の節約になります。
 
文部科学省が2021年に行った調査によると、公立の小中学校の1年間の給食費は、小学生が約3万9000円、中学校が約3万7500円でした。これを公立の小中学校の年間授業数約200日で割ると、小学校の1食あたりの給食費は約195円、中学校は約187円になります。
 
高校生の昼食を手作り弁当にした場合、公立の小中学生の昼食代と近い費用に抑えることができます。ただ、手作り弁当は朝早起きして作る手間や、洗い物や荷物が増えるなどの手間があります。昼食に手作り弁当を作ることで、大きなメリットを得られる人は、どのような人なのでしょうか。
 

手作り弁当を作るのに向いている人

手作り弁当の費用や手間を考えた上で、手作り弁当を作るのに向いている人は、弁当を持たせる家族が多い人です。
 
高校生の子供一人のためだけに弁当を作るのは経済的なメリットが少ないですが、弁当を作る子供が複数いる場合や、夫・妻が会社で食べる弁当を同時に作る場合は、節約効果が大きくなります。
 
先ほど、売店の弁当500円と手作り弁当231円では、1年間で5万3800円の節約になると書きましたが、これを家族4人で計算すると、年間で21万5200円の節約になります。
 
また、昼食を購買のパンなどで済ませる高校生は、栄養バランスが偏りやすくなります。手作り弁当は子供に摂取させたい栄養を親がコントロールできるので、手作り弁当は栄養面でもメリットがあります。
 
手作り弁当の注意点としては、傷みやすいという点があります。夏場の暑い日などは保冷剤を入れたり、なるべく涼しいところに置いたりするなどの対処をしてください。
 

手作り弁当は大きな節約効果がある

高校生は昼食に家から持参した弁当を食べている子が大半です。売店の弁当などと比べて、手作り弁当は大きな節約効果があります。
 
朝早起きして毎日お弁当を作るのは大変ですが、手作り弁当は節約面でも栄養面でもメリットが大きいです。お弁当を作る家族が多い人は、昼食に手作り弁当を作ることをおすすめします。
 

出典

農林中央金庫【第3回】現代高校生の食生活、意識と実態調査
株式会社ONE COMPATH お弁当に関する意識調査
ニチレイフーズ お弁当事情に関する調査
文部科学省 結果の概要-令和3年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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