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妻が子どもを「SAPIX」に通わせたいと言っています。中学受験をするわけでもないのにもったいないですよね? わが家は「世帯年収700万円」の3人家族です

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月8日 5時0分

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教育に良いと聞き、子どもをSAPIXに通わせようか迷っている人も多いでしょう。しかし中学受験をさせるわけでもないなら、ほかの塾でも良いのではないかと思われるかもしれません。受験を考えていない場合にも、SAPIXに子どもを通わせることは意味があるのでしょうか?   本記事では、SAPIXの特徴、料金体系、そして他の塾との比較を通じて、受験予定のない家庭にとってのSAPIXの価値を掘り下げます。

そもそもSAPIXとは?

SAPIXは全国に展開する有名な進学塾で、特に中学受験の合格実績に定評があります。授業は復習を重視し、知識の定着と思考力の向上に焦点を当てています。また、クラス分けは学力テストに基づいて行われ、各生徒の能力に合った指導がされるのが特徴です。
 

【他の塾とはどこが違う?】SAPIXの特徴を解説

SAPIXは他の塾と比べて、独自の教育手法とカリキュラム設計が特徴です。
 

クラス分けや1クラスあたりの定員

SAPIXでは、入室テストの結果に基づいて生徒をクラス分けします。一般的に1クラス15~20人程度で、学力別に細かくレベル分けされています。これにより、各生徒が同じレベルのクラスメートと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、より効果的に学習を進めることができます。
 

学年別の授業内容と通塾の頻度

以下の通り、中学受験に向け段階的に学力をアップさせる仕組みが整っています。
 
・低学年(1~3年生)
週1回の授業で、基礎的な国語や算数を中心に教育します。この段階では、学ぶ楽しさを感じさせる工夫が多く取り入れられています。
 
・中学年(4~5年生)
授業の頻度が週2回から3回に増え、科目も理科と社会が加わります。中学受験に向けた基礎固めが主な目的です。
 
・高学年(6年生)
週3回以上の授業で、志望校別の特訓が行われます。この段階で、各科目の応用力を高めると同時に、試験テクニックも習得します。
 

教材について

SAPIXでは全て独自に開発した教材を使用しており、特に理科と社会では視覚的に理解しやすいカラー写真や図解を豊富に用いています。また、低学年向けにはキャラクターを使用した楽しい教材も提供しており、子どもたちの興味を引きつけます。
 

入室テスト、入室後のテスト、模試について

SAPIXでは一定期間ごとに入室テストを実施しており、これに合格すると入室が可能です。入室後も定期的に学力テストが行われ、これによりクラス分けが見直されることもあり、常に最適な環境で学べるようになっています。
 
一方で、SAPIXでは年に数回、外部の生徒も参加する大規模な模擬試験(サピックスオープン)を実施。これにより生徒は自分の学力を客観的に評価し、受験に向けた対策を練ることができます。
 

【世帯年収700万円でも大丈夫?】SAPIXの料金体系・年間費用

SAPIXの料金体系は、提供する教育サービスの高品質さを反映しており、全体的に他の多くの塾よりも高額です。具体的な費用は学年が進むにつれて増加し、教材費や模試参加費用も含まれます。ここでは世帯年収700万円の家庭がSAPIXの料金をどう捉え、どのように計画すれば良いかを検討します。
 

年間費用の内訳

・低学年(1~3年生)
年間で約24万円から36万円。この段階では週に1回から2回の授業が行われ、基本的な学力の向上に重点を置いています。
 
・中学年(4~5年生)
年間で約66万円から83万円。学年が上がるにつれて授業の頻度と内容が増加し、中学受験に必要な科目が加わります。
 
・高学年(6年生)
年間で最大約150万円。この費用には、特定の志望校に合格するための集中特訓や多数の模試が含まれます。
 

費用対効果の考慮

SAPIXでは、教材開発に独自の研究を行い、高い教育効果を実現しているため、その費用も相応に高くなっています。700万円の年収では、家計に与える影響は無視できません。しかし、子どもの将来を考えた投資として、SAPIXの教育が提供するメリットを比較検討する価値はあります。
 
一方で中学受験を予定していない場合、または費用対効果をより重視する家庭には、他の塾やオンライン学習プラットフォームなど、コストパフォーマンスの高い教育オプションを検討することも1つの方法です。これにより教育費用を抑えつつ、必要な学習サポートを受けることが可能になります。
 

【他の塾のほうがいい?】SAPIXと他の中学受験の4大塾との年間費用比較

SAPIXと他の主要な中学受験塾-日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー-の料金を比較することは、教育投資の意思決定において重要です。これらの塾は、それぞれ異なる教育アプローチと費用対効果を提供します。ここでは具体的な年間費用とその内訳、提供されるサービスの違いを詳細に比較してみましょう。
 

年間費用の比較

・SAPIX
学年が進むにつれて費用が増加し、特に6年生の年間費用は約150万円に達することがあります。これには、教材費、定期テスト、模試参加費が含まれます。
 
・日能研
年間費用は約100万円から120万円程度で、SAPIXよりもやや低めですが、学力テストや模試の頻度が少ないため、その分コストが抑えられています。
 
・四谷大塚
年間費用は約110万円から130万円と、SAPIXと比較して競争力のある価格設定です。四谷大塚は授業の時間数が多く、テストの頻度も高いことが特徴です。
 
・早稲田アカデミー
年間約100万円から140万円で、設備投資や研究開発に力を入れており、教材や授業方法に革新をもたらしています。
 

提供されるサービスの違い

・SAPIX
他の塾と比べて、個別指導に近いアプローチを取り、高度な教育プログラムを提供。志望校別の指導が強み。
 
・日能研
集団指導を主体とし、学習の基礎を重視。定期的な大規模なテストで学力を評価。
 
・四谷大塚
徹底した入試対策と頻繁な模試で知られ、特に入試直前の集中力強化に優れる。
 
・早稲田アカデミー
全体的な学力向上を目指し、学習指導だけでなく、生徒のモチベーション管理にも力を入れる。
 
結論として、家庭の予算や子どもの学習スタイル、受験計画に合わせて、これらの塾の中から最適なものを選択することが重要です。SAPIXは高額ながらも、その教育の質と成果は非常に高い評価を受けています。一方、他の塾もそれぞれ独自の強みを持っており、料金だけでなく教育内容やサービスの質も比較検討することをお勧めします。
 

まとめ

SAPIXの利用は中学受験を目指す家庭には非常に適していますが、受験を考えていない場合でもその教育の質から多くのメリットがあります。
 
ただし高額な料金が必要となるため、家庭の経済状況や子どもの学習意欲、教育に対する価値観をよく考慮することが重要です。興味があるならば、まずは資料請求や説明会への参加から始めて、実際の雰囲気や詳細を確認してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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