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保険ってメリットあるんですか? 病気にならなきゃ損するだけな気がします。

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月8日 10時0分

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相互扶助ともいわれている保険ですが、実際に必要なのでしょうか。保険の基本的な仕組みや保険加入のメリットを紹介します。また、入院で実際に支払った平均額など、保険が「損」か「得」かについても解説します。

保険の仕組みと種類

保険とは、相互扶助の考えのもとでつくられた制度です。保険契約者が保険料として一定の金額を支払い、保険会社がリスクを負担して補償を提供する仕組みで成り立っています。この保険には、主に3つの分野があります。
 
まず「死亡保険」や「年金保険」など、人の生存や死亡に関して保険金を受け取れ、生命保険会社が引き受けを行います。
 
また「自動車保険」や「火災保険」など、偶然の事故により生じる損害をカバーするための保険で、損害保険会社が引き受けを行います。
 
さらに「医療保険」「がん保険」「介護保険」など、入院手術や介護状態になったときに給付金を受け取れる、近年急速に契約量が増えている保険があります。生命保険会社、損害保険会社の双方が扱えます。
 
これらの保険は、予測不可能な未来の出来事に経済的に備えるために契約し、契約者やその家族のリスクを保護する役割を果たします。
 

保険に加入するメリット

保険加入で得られるメリットは「死亡や病気・けが、介護の備え」「将来のための資金の備え」の2点です。万が一死亡した場合、残された家族の生活費や教育費が必要になります。
 
また、病気やけがで入院した場合には入院の費用だけではなく、仕事を休んでいる間は収入が減ります。介護状態になった場合、ヘルパーや施設への費用が必要です。このように、万が一のときの備えとして役立つのが保険です。
 
さらに、教育費や老後の生活資金など必要な時期や目的に合わせて将来必要なお金を準備する方法としても保険を利用できます。
 
実際に直近の入院時の自己負担費用や逸失収入の充当手段として「生命保険」を利用した割合は、公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」でも、63.6%と高い結果が報告されています。
 

実際の費用

公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、入院時の自己負担費用の平均は19万8000円、1日あたりの自己負担費用は、平均で2万700円という結果でした。
 
入院日数が長くなるほど自己負担費用が高く、61日以上で平均75万9000円と高額です。さらに逸失収入(事故・病気で得られたはずの収入)についても「あった」と回答した割合は17.4%、逸失収入の平均は30万2000円でした。
 
自己負担費用と逸失収入をあわせた額の平均は26万8000円、1日あたりの平均額は2万5800円という結果が算出されています。
 
このように1回の入院で治療の自己負担額に加え、損失収入も合わせて負担する必要があり、万が一の備えとしてお金の備えが必要になります。
 

保険を使う機会がなければ損するのか

保険金や給付金として支払われるお金は「相互扶助の精神」で活用されています。そのため「支払った保険料の元がとれる」のではなく、今現在「病気やけがになっている人」や「大切な家族を亡くした人」の役に立っているのが保険です。
 
生命保険では契約した金額が受け取れるため、保険料を1回しか支払っていなくても、万が一のことがあれば契約した金額を家族に残せます。一方、貯金の場合は、ためたお金しか家族に残せません。
 
このように、予測不可能な万が一の場合に備えるもので「病気をしたら得、何もなかったから損」と簡単に判断はできないといえるでしょう。
 

保険で万が一のときに備えよう

保険は病気やけがなどトラブルが何も起こらなければお金を受け取る機会はありませんが、トラブルは予測不可能です。特に長期入院など重大なけがや病気になった場合にも助けになりますし、亡くなった場合には多額のお金を家族に残せます。
 
そのような万が一のためにかけておくのが保険であり、損得では判断できないため、自分の状況に合わせた保険を選ぶようにしましょう。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 保障に関する調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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