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10歳の息子に「任天堂スイッチが欲しい」と言われています。「友だちの会話についていけない」とのことですが、4万円近くしますし子どもには高すぎますよね…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月9日 4時40分

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子どもから大人まで大人気のNintendo Switch。もし子どもが「友人との会話についていけないからSwitchがほしい」といってきたら、あなたはどうしますか? 「ゲームなんてお金がもったいない」「絶対買わない」と考えている人もいるでしょう。   この記事では、子どもにゲームを買い与えることについて、家計面や教育面などからどのようにすればよいか解説します。子どもにゲーム購入を迫られて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

Nintendo Switchは高くて買えない?

Nintendo Switchのラインナップと定価をあらためて見てみましょう。

●Nintendo Switch:3万2978円(税込)
●Nintendo Switch 有機ELモデル:3万7980円(税込)
●Nintendo Switch Lite:2万1978円(税込)

有機ELを使用した上位モデルは約4万円と値が張ります。一方、ポータブル使用のみ可能なNintendo Switch Liteは2万円台と、通常モデルに比べれば安く購入できます。
 
とはいえ、ほかの玩具やサービスと比較すると家庭用ゲーム機は高価です。4000円~7000円台のソフト購入代もかかるため、総額でも3万円~4万円かかると考えなければなりません。
 
税金や家賃のような固定費でないにもかかわらず3~4万円の支出となると、家計にとっては苦しいと感じても不思議ではないでしょう。
 
ただし、任天堂は2024年5月7日公式SNSで「Nintendo Switchの後継機を今期中に発表する」と公表しました。発売は未定ですが、後継機が発売されればNintendo Swichの価格は多少下落する可能性があります。「小学生のうちはゲームを与えたくない」と考えている人は、後継機発表を待ってもよいでしょう。
 

ゲームNGは子どもにとっては悪影響も

「うちにはゲームがない」「ゲームは禁止されている」といった家庭環境は、子どもにとってよい影響を与えない可能性もあります。「友人と会話にならない」「ゲームを持っていないことを馬鹿にされる」といった苦しい経験は、子どもにとってはつらいものです。
 
「みんなが持っているから自分もほしい」と子どもが思うのは、バンドワゴン効果の一種といえます。バンドワゴン効果とは、多くの支持を集めている物に対して「自分も」とより多くの支持が集まることを指します。日頃から学校で「みんな一緒に勉強する」「みんな一緒に遊ぶ」というように集団での行動が主となっているため、自分だけ仲間外れになる状況を極端に嫌がるのです。
 
また、ゲームを買い与えないまま大人になった際に、反動でゲームにのめり込むことも考えられます。これは、禁止や制限をされたことで、逆にその行為をしたくなる「カリギュラ効果」と呼ばれるものです。
 
要は、ダイエット中にお菓子を食べたくなるのと同じです。過度にゲームに対する抑圧をされると、何らかのきっかけで大人になったときに急激にハマってしまう可能性があります。
 

「ゲームを与えない」のではなく「ゲームのある環境」との向き合い方を伝える

親世代の場合「スーパーファミコン」や「ゲームボーイ」といったゲームは存在していても、子どものときに熱中するほどやり込んだという人は少なくないでしょう。あの時代よりもさらに日常生活にゲームが浸透した現代で「ゲームを与えない」のは難しくなっているともいえます。
 
そこで考えたいのが「ゲームのある環境との向き合い方」です。ゲームが目の前にあると、子どもはついついのめり込んでしまい、勉強や習い事が疎かになる可能性があります。「ゲームをした時間の2倍勉強する」「習い事で賞を取れたらいつもよりたくさんゲームしてよい」などのルールづくりが重要です。
 
なお、Nintendo Switchでは「みまもり設定」が可能です。みまもり設定では子どものプレイ時間や一部機能を制限できます。プレイ時間の管理ができる専用スマホアプリもあるため、アプリを使って常に子どもの状況を見ながらゲームをさせるとよいでしょう。
 
また、ゲームを買い与えるタイミングも検討しましょう。例えば、「10歳になった子の2分の1成人式のお祝いとして買う」「誕生日やクリスマスなど特別な日に買う」といった具合です。何でもない日常で高価なゲームを購入してしまうと、子どもは「あれもこれも」とおねだりに歯止めが効かなくなる可能性があります。適切なタイミングで買い与えることで「我慢してきたことが報われる喜び」や「友だちと一緒にゲームができる楽しさ」を実感してもらえるでしょう。
 

ゲーム購入の方針は「家庭ごと」にあってよい

ゲームを買うか買わないかは、家庭の方針により異なります。家計上購入しても問題なさそうであれば「1日1時間まで」のようにルールを決めてゲームを買い与えてもよいでしょう。
 
親と子が互いに願望を押し付け合っていては、いつまで経っても「ゲーム購入問題」は解決しません。「子どものため」「家計のため」といった様々な要素を総合的に判断して、購入の可否を判断しましょう。
 

出典

任天堂 Nintendo Switch
 
執筆者:石上ユウキ
FP2級、AFP

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