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64歳パート社員で「30年間」国民年金に加入。”老齢基礎年金”は「何歳から」「いくら」もらえる?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月11日 6時10分

64歳パート社員で「30年間」国民年金に加入。”老齢基礎年金”は「何歳から」「いくら」もらえる?

人によっては、国民年金を支払った期間が40年に満たないケースもあります。   老後に老齢基礎年金を受け取るためには、受給資格期間の条件を満たしている必要があるため、期間が不明な場合は注意が必要です。   今回は、老齢基礎年金を受け取れる条件や、30年国民年金を支払っていた場合における老齢基礎年金の受給額などについてご紹介します。

老齢基礎年金を受け取れる条件

老齢基礎年金を受け取るには、受給資格期間が10年以上あることが条件です。
 
受給資格期間とは、年金を納めたり加入していたりした期間を指します。
 
受給資格期間の10年は、国民年金だけでなく、厚生年金や共済組合に加入していた期間も含まれます。
 
例えば、国民年金の受給資格期間が6年でも、厚生年金に4年以上加入していれば合計で10年を超えるため、年金を受け取れるケースがあるでしょう。
 
条件を満たしていれば、年金保険料を支払った期間に応じて65歳から老齢基礎年金を受給可能です。
 
日本年金機構によると、もし国民年金を40年間欠かさず納めていた場合の年金額は令和6年度時点で月額6万8000円、年額81万6000円です。
 
なお、65歳よりあとに繰り下げての受け取りもできます。
 
繰下げ受給をすると、繰り下げた期間に応じて支給される年金額が増額するので、少しでも多く受け取りたい場合は検討しておきましょう。
 

30年納付したときに受け取れる金額は?

今回は以下の条件で年金額を計算します。

・パートは扶養の範囲内で厚生年金保険には加入していない
 
・年金の猶予期間や免除期間はない
 
・国民年金の受給資格期間が30年
 
・国民年金保険料を支払った期間も30年
 
・老齢基礎年金額は令和6年度の金額

日本年金機構によると、老齢基礎年金の金額は、猶予期間や免除期間がなければ「その年の満額×保険料納付済み月数/(40年×12ヶ月)」で求められます。
 
今回のケースだと、計算式は「81万6000円×360ヶ月(30年)/480ヶ月」です。
 
計算すると、30年間国民年金に加入していた場合は、61万2000円の老齢基礎年金を受け取れます。
 
月額だと5万1000円です。
 

免除制度を利用していると金額は変わる

金銭的な事情で免除された期間があった場合は、受け取れる老齢基礎年金額も変動します。
 
もし免除期間がある場合は、計算式の保険料納付済み月数に加えられるためです。
 
ただし、期間分の金額すべてが加わるわけではなく、減額された金額が加わります。
 
各金額は以下の割合をその年の満額の老齢基礎年金額に乗じて算出します。

・全額免除:全額免除された月数×8分の4/480ヶ月
 
・4分の3免除:4分の1納付月数×8分の5/480ヶ月
 
・半額免除:半額納付月数×8分の6/480ヶ月
 
・4分の1免除:4分の3納付月数×8分の7/480ヶ月

例えば、先述の条件で30年の国民年金納付期間に加えて、10年間の全額免除期間があった場合の計算式は「81万6000円×(360ヶ月+120ヶ月(10年)×8分の4)/480ヶ月」となるため、受給できる老齢基礎年金額は71万4000円です。
 
月額だと5万9500円受け取れます。
 
なお、もし厚生年金保険に加入していれば、さらに多くの金額を受け取れることになるので、ねんきん定期便などで確認しておきましょう。
 

年金額の確認方法

年金に関する情報は、はがきや封書で送られてくる「ねんきん定期便」か、オンラインの「ねんきんネット」で確認しましょう。
 
日本年金機構によると、50歳以上の方に送付されるねんきん定期便には、今までの加入状況のほかに、受け取れる年金の見込み額も記載されています。
 
繰下げ受給を選択した場合の見込み額も記載されているので、繰下げ受給を選択するか悩んでいる方は見ておきたいポイントです。
 
なお、ねんきん定期便は毎年自分の誕生月に送られてきます。
 
ねんきんネットは、ねんきん定期便の電子版を閲覧したり年金記録を確認したりできます。
 

30年間国民年金を支払うと老齢基礎年金は65歳から61万2000円受け取れる

64歳の時点で30年間国民年金を支払っていれば、受給資格期間を満たしているため、65歳から61万2000円の老齢基礎年金を受け取れます。
 
ただし、厚生年金保険に加入していたり30年以外に免除期間があったりすると、受け取れる金額は増額する可能性もあるので確認しておきましょう。
 
年金の受給見込み額は、誕生月に送られるねんきん定期便やねんきんネットでチェックできるため、確認してみましょう。
 

出典

日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
日本年金機構 ねんきん定期便関係 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 ねんきん定期便関係 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分) 1.ねんきん定期便(ハガキ)35歳、45歳、59歳以外の方 見方ガイド 50歳以上の方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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