年収「400万円」ですが、老後の年金はどの程度もらえますか? 自分で簡単に調べる方法があれば知りたいです。
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月11日 10時20分
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毎月保険料を納めていて実際に年金支給年齢になった際に、どの程度の年金額を受け取れるのか気になる方も多いでしょう。将来もらえる年金額は、現在の働き方、納付期間などによって異なります。 今回は、年収が400万円ある方の割合や、将来もらえる年金額を調べる方法を解説します。おおよその支給される年金額のシミュレーションも記載しているため、参考にしてください。
年収400万円をもらっている方の割合
国税庁の民間給与実態統計調査によると、給与額ごとの割合は表1の通りです。
表1
男性 | 女性 | 全体 | |
---|---|---|---|
100万円超200万円以下 | 6.2% | 21.5% | 12.7% |
200万円超300万円以下 | 9.8% | 20.0% | 14.1% |
300万円超400万円以下 | 15.5% | 17.9% | 16.5% |
400万円超500万円以下 | 17.7% | 12.1% | 15.3% |
500万円超600万円以下 | 14.2% | 6.4% | 10.9% |
600万円超700万円以下 | 9.5% | 3.4% | 6.9% |
700万円超800万円以下 | 7.1% | 1.7% | 4.8% |
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査―調査結果報告―」を基に筆者作成
男性で年収400万円超500万円以下をもらっている方の割合は17.7%、女性では12.1%ということが分かります。全体でみるとその割合は15.3%となっており、300万円超400万円以下の方の割合が16.5%と最も多くなっています。
将来もらえる年金額を調べる方法
実際に年金が支給される前から、将来もらえる年金額の目安を調べられます。ここでは、将来もらえる年金額を調べる方法を3つご紹介します。
ねんきん定期便で確認する
国民年金や厚生年金に加入している方であれば、毎年自分の誕生日月になると、ねんきん定期便と呼ばれるはがきが届きます。そのはがきには、前年に納付した国民年金額や厚生年金額、これまでに支払ってきた納付額の合計額などが記載されています。
実際に支給される可能性のある年金額は、これまでの加入実績に応じた年金額という項目に記載されているはずです。
(1)老齢基礎年金と(2)老齢厚生年金の合計が、現時点で支給される見込みの年金額で、加入状況に応じて年金額は増えていきます。
ただし、そこに記載されている金額は年額であるため、その金額を12ヶ月で割った金額が1ヶ月にもらえる年金額となる点に注意しましょう。
例えば、合計の年金額に100万円と記載があれば、8万円程度が毎月もらえる年金額となります。
ねんきんネットで確認する
インターネット上でも将来受け取れるおおよその年金額を調べられます。日本年金機構のねんきんネットと呼ばれるページにアクセスすると、年金見込み額をはじめ、これまでの年金納付額や追納できる月数なども確認可能です。
パソコン版とスマートフォン版の両方で24時間どのタイミングでも調べられますが、スマートフォン版では閲覧や手続きができない項目もある点を認識しておきましょう。
ねんきんネットには、マイナポータルとの連携またはユーザーIDを取得するとアクセスできます。登録方法は日本年金機構のねんきんネットのホームページを参照してください。
公的年金シミュレーターで確認する
厚生労働省が提供している公的年金シミュレーターからでも、将来もらえるおおよその年金額を算出できます。ねんきん定期便のはがきに記載してある二次元バーコードを読み取るとスムーズに行えますが、なくても手順に沿って必要事項を記入すればシミュレーション可能です。
入力項目には、働き方や暮らし方、期間、年収などを自由に入力できるようになっているため、複数パターンのシミュレーションを行ってみてもよいでしょう。
年金額のシミュレーション
実際に公的年金シミュレーターを使用して、年金額を試算してみましょう。試算条件は以下の通りとします。
・年収400万円
・年齢30歳
・会社員
・納付期間23歳〜60歳まで(37年間)
これらの条件でシミュレーションすると、1年間で154万円程度の年金がもらえ、月に換算すると13万円程度となります。
年収400万円の会社員の年金額は月に13万円程度で、ねんきん定期便やインターネットでも調べられる
年収400万円の会社員の方が37年間保険料を納付すると、月に13万円程度の年金を受け取れる可能性があります。
しかし、働き方や国民年金、厚生年金の加入期間により、実際にもらえる年金額は変わるでしょう。
また、将来もらえる年金額は、ねんきん定期便やねんきんネット、公的年金シミュレーターなどから調べられます。将来どの程度の年金額がもらえるのか知りたい方は、ご紹介した方法で年金額を確かめてみてください。
出典
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- (23ページ)
厚生労働省 公的年金シミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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