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老後の生活費が「月6万円」ほどになりそうです……夫婦二人で生活していけるでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月14日 4時30分

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老後において毎月の年金は生活を支える大切な収入です。定年後の毎月の家計を年金でやりくりしている方も多いでしょう。しかし中にはさまざまな事情で、受け取れる年金額が少ないという方もいるかもしれません。   そこで今回は夫婦二人が毎月6万円の生活費で生活できるのかについて考えてみました。

夫婦二人がひと月6万円で生活するのは厳しい

生活費が毎月6万円の場合、夫婦二人で生活していくのは厳しいかもしれません。ここでは、老後の夫婦二人の毎月の平均支出と、平均的な年金受給額について見ていきます。
 

老後の夫婦二人の毎月の平均支出について

総務省統計局の「令和5年家計調査報告(家計収支編)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯におけるひと月の消費支出は25万959円です。主な項目別の消費支出は次の通りです。
 

食料:7万2930円
住居:1万6827円
光熱・水道:2万2422円
家具・家事用品:1万477円
被服および履物:5159円
保健医療:1万6879円
交通・通信:3万729円

 
老後の夫婦二人の生活において、生活費が毎月6万円だけでは、毎月の食費すら賄えない可能性があります。食料費の7万2930円は平均額であるため、安いスーパーへ買い出しに行く、まとめ買いした材料を冷凍しておくなどの工夫をすれば毎月の食費や生活費を抑えることは可能かもしれません。
 
しかし、節約にも限度はありますし、節約しすぎたことにより健康を損ねてしまうリスクも考えられます。毎月の生活費6万円だけでは、けがや病気など万が一の事態にも備えられない可能性が高いため、夫婦二人で毎月の生活費6万円は厳しいといえるでしょう。
 

周りは毎月年金をどれくらいもらっているのか?

では次に、毎月の年金受給額の水準がどれ程なのかを見ていきます。
 
日本年金機構によると、令和5年度の夫婦二人分の老齢基礎年金と厚生年金を合わせた標準的な年金額は月額22万4482円です。これは以下の条件の場合の金額となっています。
 

・老齢厚生年金は平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で40年間就業した場合
・老齢基礎年金は夫婦ともに満額受給

 
一方で、自営業などで夫婦二人とも老齢基礎年金のみ受給する場合、夫婦二人とも満額受給では月額13万2500円です。
 
いずれの場合でも、先述した65歳以上夫婦のみの無職世帯におけるひと月の消費支出である25万959円より少ない金額となるため、事前にしっかりと老後資金を貯めておく、老後も働き続けるなどの対策が必要となるでしょう。
 

毎月の生活費6万円では老後の生活は厳しい|老後に向けて対策を考えよう

65歳以上の夫婦二人の無職世帯におけるひと月の消費支出は平均25万959円であるため、老後に夫婦二人で生活を送るためには、毎月の生活費6万円では厳しいかもしれません。
 
老後の生活費が足りないことが事前に分かっている場合には、現役時代に老後資金をしっかりと貯めておく、老後も働き続けるなどの対策が必要となるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支-2023年- (19ページ)
日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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