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「タンス預金」は税務署にバレて罰金を払わされると聞きました。貯金で「200万円」ほどあるのですが、これってダメなことなんでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月15日 2時20分

「タンス預金」は税務署にバレて罰金を払わされると聞きました。貯金で「200万円」ほどあるのですが、これってダメなことなんでしょうか…?

「タンス預金は税務署にバレるとまずい」という意見を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。   しかし、実際どうなのでしょうか。自分ではなく親がタンス預金をしていて不安という人もいるでしょう。本記事ではタンス預金の危険性について解説します。ぜひ参考にしてください。

タンス預金をすること自体は問題ない

誤解されやすいポイントですが、タンス預金そのものに問題はありません。自分の資産をどこに保管するかは自由であり、それが家の金庫であっても銀行であってもどこでもよいといえます。
 
「タンス預金は税務署にバレるとまずい」といわれる理由は、「相続税逃れ」や「所得隠し」と疑われる可能性があるからです。「罰金」という言葉は適切ではありませんが、「追徴課税」という形で、意図しない税金を急に徴収されてしまう危険性があります。
 
この追徴課税の危険性を主な理由として、「タンス預金はまずい」といわれているのです。では実際に、どのようなタイミングで税務調査が入るのか、次項以降にて確認しましょう。
 

相続税を申告した時などが税務調査のタイミング

税務調査は、急に実施されることはまれであり、相続税や贈与税、所得税、法人税といった税金を申告したタイミングにて実施されることが多いです。
 
中でも相続税は比較的高額になりやすく、申告漏れが生じた場合にはその誤差が大きくなりやすいため、税務調査が実施される可能性は比較的高くなるといわれています。
 
また、相続税申告については、相続自体が人生で何度も経験するものではないという性質上、申告漏れが生じやすいという側面もあります。
 
実際に、令和4事務年度(令和4年7月1日から令和5年6月30日)に国税庁が実施した調査によると、実地調査件数8196件に対して7036件が申告漏れ等を指摘されており、その割合は「85.8%」です。
 
この割合からも、税務調査が入った場合には、非常に高い確率で指摘が入ることが分かります。追徴課税されるリスクを極力減らしたい人は、タンス預金は避けた方がよいでしょう。
 

タンス預金が招くリスク

「銀行に預けても引き出すのに手間と手数料がかかるから嫌だ」という人も多いでしょう。一方で、高額な現金を自宅で保管することはやはり危険です。タンス預金の代表的なリスクは「盗難リスク」です。
 
自宅に大金を保管しているのですから、空き巣や強盗が入る危険性は高まります。たとえ金庫に入れていたとしても、家族や親族、来客などが周りに話してしまう場合もあるでしょう。
 
高額なタンス預金を原因として、自身や家族が危険な目にあってしまう可能性は少しでも減らしたいところでしょう。
 

特別な理由がなければタンス預金より銀行預金の方が望ましい

繰り返しになりますが、預金の手段は自由であり、タンス預金をすること自体が違法といわれることは当然ありません。しかし、税務調査により追徴課税されるリスクや盗難リスクを考えた場合、やはり銀行預金の方が望ましいのではないでしょうか。
 
「現金を引き出すのに手間と手数料がかかるのが嫌だ」という人は、可能な限り現金そのものを使用しないキャッシュレスサービスを利用するとよいかもしれません。
 

出典

国税庁 令和4事務年度における相続税の調査等の状況
 
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート

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