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都内在住の高校2年生です。周りの子たちは「専業主婦」のお母さんが多いです。共働きのうちは「貧乏」なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月17日 10時20分

都内在住の高校2年生です。周りの子たちは「専業主婦」のお母さんが多いです。共働きのうちは「貧乏」なのでしょうか?

各世帯の働き方や収入状況はそれぞれ異なります。両親のどちらかが外で働いて、もう一人は専業主婦(夫)という世帯もあれば、共働きをしている世帯もあります。   両親ともに働いている世帯の場合、「2人とも働かなくてはいけないので生活が苦しい」と思う人がいるかもしれません。しかし共働きかどうかは、必ずしも生活レベルと関係があるわけではないようです。   本記事では、共働き世帯がどれくらいいるかをご紹介し、共働き・専業主婦(夫)世帯のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

全国的には共働き世帯の方が多い

独立行政法人労働政策研究・研修機構がまとめた資料によると、共働き世帯は専業主婦世帯よりも2倍以上多く存在します。2023年における専業主婦世帯(非農林業雇用者の夫と非就業者の妻からなる世帯)と、共働き世帯(夫婦ともに非農林業雇用者の世帯)の数は、それぞれ以下の通りです。


・専業主婦世帯:517万世帯
・共働き世帯:1278万世帯

つまり共働き世帯は決して珍しくなく、むしろこちらの方がスタンダードな世帯といえます。かつては専業主婦世帯が大きく上回っていましたが、1997年以降は、共働き家庭が上回り、その後も増加の一途をたどっています。
 

東京都内の割合は?

都内の共働き世帯についても見てみましょう。東京都行った「令和4年度調教と福祉保健基礎調査」によると、平成29年(2017年)度と令和4年度(2022年)における共働きの状況は以下の通りです。


・平成29年度(3318世帯中):61.5%
・令和4年度(2565世帯中):66.7%

6割超の世帯が共働きしています。また令和4年度は平成29年度と比較すると、5.2%の増加が見られました。
 

「家計が苦しい」と感じる共働き世帯は半数に満たない

株式会社マイナビが行った「仕事・私生活の意識調査2024年」によると、共働き世帯において「家計が苦しい」と感じている世帯数の割合は、以下の通りでした。
 
表1

世帯タイプ 家計が苦しいと感じる世帯 家計が苦しいとは感じない世帯
共働き世帯 46.1% 52.1%
共働きではない世帯 57.5% 42.2%

※株式会社マイナビ「仕事・私生活の意識調査2024年」を基に筆者作成
 
共働き世帯のうち46.1%が「家計が苦しい」と感じているようです。
 
ちなみに共働きではない世帯については「57.5%」と、過半数が家計の苦しさを訴えています。専業主婦(夫)の世帯の方が、家計にゆとりを感じていない可能性も推察できるでしょう。
 

共働き・専業主婦(夫)世帯のそれぞれのメリット・デメリット

共働き世帯と専業主婦(夫)世帯のどちらがいいかは、一概にはいえません。それぞれメリット・デメリットがあるため、家庭の事情に合わせることが重要です。
 
共働き世帯は両親が働く分、やはり収入面でアドバンテージがありそうです。一方専業主婦(夫)世帯は、家に関連する仕事や子育てに費やす時間・労力を確保しやすいでしょう。
 
とはいえ、これはあくまで一般的なメリット・デメリットであり、各家庭により事情は異なります。収入と支出のバランスを整理しつつ、家事や子育てのニーズも見極めながら、どちらの働き方がいいのか検討する必要があるでしょう。
 

現在は共働き世帯が主流! 経済状況は家庭により異なる

近年では共働き世帯の方が、専業主婦(夫)世帯を大きく上回っています。経済状況については、共働き世帯だからといって家計が苦しいとは限りません。
 
むしろ専業主婦(夫)世帯の方が、家計のやりくりに難を覚えている可能性もあるでしょう。家庭により事情は異なるため、家族のニーズを考えた働き方を模索する必要があります。
 

出典

独立行政法人労働政策研究・研修機構 図12 専業主婦世帯と共働き世帯
東京都 令和4年度東京都福祉保健基礎調査( 6ページ)
株式会社マイナビ 仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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