スーパーマーケットでサバの価格を見ると「生サバ」よりも「塩サバ」が安いです。加工に手間がかかるのになぜ「塩サバ」の方が安いのですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月18日 10時10分
![写真](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_301765_0-small.jpg)
通常、加工食品は原材料よりも価格が高くなる傾向にあります。 しかし、スーパーマーケットでの「生サバ」と「塩サバ」の価格を比較すると、塩サバの方が安価で販売されているケースも少なくありません。スーパーマーケットの鮮魚売り場で、疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。 この記事では、塩サバと生サバの価格の相場を比較し、なぜ加工された塩サバが生サバよりも安く提供されているのか説明しています。また、長期間保存できる方法についてもご紹介しています。 消費者である私たちが直面する価格設定の矛盾を理解して、より賢い買い物ができるようにしていきましょう。
生サバと塩サバの価格の相場を比較
生サバと塩サバの価格の相場は、どのくらい差があるのでしょうか。
あるスーパーマーケットでは、生サバのおろし身が1尾で580円、税込みで626円です。上記から生サバの価格の相場は、600円前後だと考えられます。
生サバと同様に、スーパーマーケットで塩サバは2切れで399円~488円、税込みで430円~527円です。上記から塩サバの価格の相場は、400円~500円前後だと考えられます。前述の相場を基に差額を計算すると、100円~250円程度となります。
ただし、グラムや産地、スーパーマーケットなどの違いにより、価格は異なる可能性があります。また、スーパーマーケットでは特売セールを行うこともあり、価格は大きく変動することがあるため、参考程度にしてください。
塩サバが生サバよりも安くなる理由
複数サイトによると、塩サバが生サバよりも安くなる理由は加工の有無が大きな特徴といわれています。表1に生サバと塩サバの特徴についてまとめました。
表1
生サバ | 塩サバ | |
---|---|---|
特徴 | ・水揚げしたサバをそのままさばく ・加工されずに消費者の元に届く ・サバを始めとする青魚は傷みやすい ・流通コストが高くなりやすい |
・水揚げ後、塩水につけて干す ・塩を加え手間をかけることで、保存性が高まる ・流通コストがおさえられる ・長く店頭に並べられる ・冷凍の場合、旬がなくなり価格の変動が少なく安定して市場に出回る |
※筆者作成
表1から、加工を行う方が価格をおさえられることが分かります。近年は物価高が続いているので、生サバを購入する代わりに塩サバを購入することで生活費をおさえられる可能性があります。
冷凍する場合の保存期間
塩サバを購入し、その日に食べきれない場合もあるでしょう。塩サバは保存性があるとはいえ、自宅の冷蔵庫で保存する場合、消費期限は2日~3日程度とされています。もし食べきれない場合は、冷凍することで塩サバの場合は2週間~1ヶ月間の保存が可能となるようです。
一方生サバの場合は、冷凍しても2週間~3週間の保存期間とされています。
冷凍をすることで保存期間が長くなりますが、保存状況や購入した時点の鮮度により一概に期間内であれば安全とはいいきれません。調理する前に変色していないか、異様な匂いが出ていないかなどを確認しましょう。
塩サバは塩を加えることで保存性が高まり、コストをおさえられ安価につながる
生サバの価格の相場は600円前後で、塩サバの価格の相場は400円~500円前後ということが分かりました。生サバと塩サバの価格の相場の差額を計算すると、100円~200円程度となります。
塩サバが生サバよりも安くなる理由は、加工の有無が大きな特徴です。加工を行うことで、保存性が高まることが分かりました。
もし食べきれない場合は、冷凍することで塩サバの場合は2週間~1ヶ月間の保存が可能になるといわれています。近年は物価高が続いていますので、生サバを購入する代わりに塩サバを購入することで生活費をおさえられる可能性があるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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