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外貨と円でバランスよく資産を運用するメリット

ファイナンシャルフィールド / 2018年11月30日 9時30分

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皆さんは、何種類の資産を所有していますか?   現金、預貯金、保険、不動産、株式、投資信託であれば6種類。現金・預貯金だけであれば2種類ということになるでしょうか。日本人の資産割合の多くは現金・預貯金と不動産です。   不動産は投資用というよりはご自宅として所有している方がほとんどです。   投資が好きな方であれば、株式や投資信託などの割合が増えてきます。景気の良し悪しによって、資産価値の上下がありますので、できるだけ所有する資産は値動きの異なるものを数種類お持ちいただいたほうが安心です。   分散投資が大切ということは『お金の置き場所、すべて「貯金」で大丈夫?「分けて管理」で資産を増やすとは』でお伝えしましたが、今回は通貨を分ける「通貨分散」についてお伝えしていきます。  

「通貨分散」とは?

日本は、国内での流通通貨が「円」しかありません。
 
海外へ行くと、その国の通貨や「ドル」を使えるところが多いですよね。皆さんも海外旅行へ行かれるとき、その国の通貨やドルを準備して行かれるのではないでしょうか。
 
日本で流通している紙幣や硬貨は「円」です。生まれたときから円で生活をしているので資産運用も円が当たり前のように思われるでしょう。
 
しかし、皆さんご存じのように銀行や郵便局も超低金利の時代です。いくら預けていても増えません。
 
円だけで資産を所有していては、増えないどころか物価が上昇した場合、お金(円)の価値も下がります。1000万円貯金していても、物価上昇により、1000万円の価値が800万円くらいの価値に減ってしまう可能性も。
 
物価の上昇に耐えられるように、円だけでなく海外の通貨や海外の金融商品を資産に組み込むことでバランスを取ることができます。
 
◯通貨分散とは
通貨分散とは、複数の通貨を組み合わせて投資することによって、為替変動の影響を和らげる手法のこと。値動きが異なる傾向のある通貨に分散して投資すると、リスク分散効果が期待できます。(※1)
 

円とドルの関係

「円を所有している私たちは、どのような通貨を持てば良いの?」というご質問を多くいただきます。
 
上記の説明にもある通り、値動きが異なる傾向の通貨を持った方がリスク分散できますので、私は「ドル」をおすすめしています。円安、円高がイメージしやすいでしょうか。
 

(筆者作図)
 
円とドルはシーソーのように値動きが異なる傾向にあります。円の価値が低いときはドルの価値が高く、円の価値が高いときはドルの価値が低くなります。現在は1ドル113円ぐらいなので円安の傾向にあります。
 
海外旅行へ行くときは円の価値が高い円高のときのほうが、たくさんお買い物ができます。逆に円安のときに海外旅行へ行くと、円高のときよりもお買い物はできません。
 
(例:1ドル80円のときに1万円は125ドルに交換されますが、1ドル120円のときは83ドルに交換されます。)
 
このように円とドルは値動きが異なる傾向があるので、円の資産とドルの資産を持つことで、その後の景気が上下しても「所有する資産の価値」のバランスを取ることができます。
 

外貨と円でバランスよく資産を運用

では、実際にはどのような方法があるのでしょうか。
 
例えば、つみたてNISAやiDeCoなどで資産運用されている方でしたら、外国株式や米国株式の割合を日本株式など円建て商品と同じくらいにする。
 
保険にご加入の方でしたら、円建ての積立保険と、ドル建ての積立保険を組み合わせる。など、さまざまな金融商品で通貨分散することができます。
 

1年ごとの運用結果をチェック!

「通貨分散を考慮した投資先に、資産配分を変えたら安心」ではなく、毎年の運用結果は必ずチェックするようにしてください。
 
比較的、外貨建ての商品は年率も高いのですが、運用手数料などもありますので、きちんとプラスに運用されているのかは見ていく必要があります。今後の資産運用の参考にしてください。
 
出典※1 佐賀銀行HP「教えて!サギン先生 通貨分散とはどんなもの?」より引用
 
Text:藤井 亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
 

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