1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

公園になっている「木の実」や「果物」は勝手に取って食べていいですか?リスクはある?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月24日 2時0分

公園になっている「木の実」や「果物」は勝手に取って食べていいですか?リスクはある?

公園にはさまざまな樹木や花が植えられ、四季折々の植物を楽しめます。中には柿や栗など食べられる実をつける木を植えている公園もあるでしょう。食べごろの実がなっているのを見ると、持ち帰りたいと思うかもしれません。しかし、持ち帰ると場合によっては法律違反になってしまう可能性も考えられるため、注意が必要です。   本記事では、公園に植えられた木になる実を勝手にとっていいのかという疑問について、法律や一般常識の観点から解説していきます。

公園の木の実はものによって異なる

横浜市では、公園に落ちている木の実に関して「持ち帰っても問題ない」としています。ただし、持ち帰る場合には譲り合ったり、業務や販売用として持ち帰ったりするのは厳禁とのルールを定めているため、常識の範囲内で考える必要があるでしょう。
 
また、ルールは自治体によって異なるので、気になる場合は確認をした方がいいでしょう。
 

どんぐりやまつぼっくりなど落ちているものは問題ない

公園にはさまざまな種類の木が植えられています。子どもがどんぐりやまつぼっくりなどを拾って遊ぶこともあるでしょう。どんぐりやまつぼっくりなど落ちているものについては、拾って持ち帰っても問題ありません。
 
また、木になっている実を枝のまま取らないように配慮することが求められています。
 

梅や柿などの果物は採集しない

公園にある梅や柿などの果物は基本的に採取してはいけないようです。公園にある木は、誰のものでもないように思えるかもしれませんが、街路樹に該当するため、自治体の所有物です。そのため採取した場合には、「人のものをとっている」ということになります。
 
また、民法第89条に「天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する」と定められていることから、落ちている果実に関しても、所有者は自治体ということになります。
 
つまり、公園の木についている実などを勝手に採取する行為は、違法行為に当たる可能性があるため注意が必要です。
 

公園の木の実を食べるリスク

公園内に落ちている木の実をむやみに食べると、食中毒や近隣住民とのトラブルなどのリスクが発生する可能性があります。
 

食中毒の可能性

公園の木の実には、細菌やウイルスが付着している可能性もあります。そのため、小さな子どもの場合、危険性を理解できていないことから、誤って食べてしまう可能性が考えられます。食中毒は、体内に侵入した細菌やウイルスによって引き起こされる病気です。食中毒のリスクを避けるためにも、公園で木の実を拾うときにあやまって口にしないよう注意が必要です。
 

近隣住民とのトラブル

公園の木の実を食べている様子を、近隣住民に見られてしまうことが考えられます。「あの人は公園の木の実を勝手に食べていた」というネガティブな印象を持たれるかもしれません。それだけでなく、食べていたことが近隣の多くの住民に知られてしまう可能性もあるでしょう。
 
前述したように、公園の木についている果物は各自治体が所有者です。そのため、場合によっては違法となる可能性があるでしょう。「ちょっとくらい問題ないだろう」と軽い気持ちで食べようとするのは控えたほうがいいでしょう。
 

公園の木の実は食べない方がいい

公園の木の実を持ち帰ったり食べたりすることは、違法となる可能性があること、また、公園の木の実を食べるリスクについて解説しました。公園の木に関するルールは各自治体のホームページにも記載されていることがあるので、気になる場合は事前にチェックするといいでしょう。
 

出典

横浜市役所 公園のよくある質問 Q.公園の木の実や果実・竹の子はとっていいですか。
デジタル庁 e-GOV 法令検索 民法(明治二十九年法律第八十九号) 第八十九条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください