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自宅のソーラーパネルで発電した電気は「10年」経っても買い取ってもらえる?買取制度満了後にどうなるのかが気になります…

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月24日 10時20分

自宅のソーラーパネルで発電した電気は「10年」経っても買い取ってもらえる?買取制度満了後にどうなるのかが気になります…

2009年に始まった「固定価格買取制度」は、家庭用のソーラーパネルで発電した電力のうち余剰電力を10年間固定価格で電力会社に買い取ってもらえる制度です。買い取ってもらえる期間が10年間であることから、固定価格での販売期間が2019年より順次満了を迎えていることが分かります。   そこで生じる疑問は「満了後も余剰電力を買い取ってもらえるのか」です。今回は、固定価格買取制度満了後の選択肢について調べてみました。買取期間の満了が近づいている方だけでなく、これからソーラーパネルの設置を検討している方にとっても大切な情報ですから、参考にしてください。

「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」とは? 余剰電力の買取価格

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)とは、太陽光・風力・水力などの再生可能エネルギー源を用いて発電した電気を、国が設定する価格で一定期間、電気事業者が買い取ることを義務付けたものです。電気事業者が買い取りに要した費用は、再エネ賦課金(使用電力に比例する)で賄うことになっていて、利用者が支払う電気料金の一部に含まれています。
 
固定価格買取制度は2009年に開始され、住宅用太陽光発電の余剰電力は、固定価格での買取期間が10年間に定められています。経済産業省資源エネルギー庁によると、太陽光発電の余剰電力の買取価格(1キロワットアワーあたり)は、2024年度は16円、2025年度からは15円です。
 

FIT制度満了後の選択肢は? 発電した電力は買い取ってもらえる?

住宅用太陽光発電の余剰電力は、固定価格での買取期間が10年間に定められていることから、2019年より順次満了していきます。FIT制度満了後の選択肢は、大きく以下の2つです。
 

・電気事業者に買い取ってもらう

経済産業省資源エネルギー庁によると、買取期間満了の4~6ヶ月前に、現時点で買い取りを行っている電力会社から買取期間の満了時期についての通知が届くことになっています。
 
満了後も契約が自動継続となっている場合は、新しい単価でそのまま買い取りが続きます。契約が自動継続になっていない場合や、買取先の変更を望む場合は、希望する小売電気事業者へ申し込むことで、余剰電力の売電が可能です。
 
とはいえ、買取価格はFITと比較して大幅に下がってしまう可能性があります。買取価格は各電気事業者によって異なり、相場は8.5円~11.5円、キャンペーンで14.6円としている場合もあります。ソーラーパネルの設置から10年たった場合は、売電先の選定も大切なポイントです。
 

・自家消費する

発電した電力を自宅で最大限に活用することで、余剰電力をなくせます。例えば、電気自動車・蓄電池・エコキュートなどと組み合わせて自家消費できるでしょう。蓄電池を設置すれば余剰電力をためられるので、夜間や災害時に停電した場合でも、電気を使うことが可能です。
 

太陽光発電の買取価格は年々低下……それでも始める価値がある理由

経済産業省資源エネルギー庁によると、2012年度における太陽光発電の余剰電力の買取価格は42円でした。2024年度は16円、2025年度からは15円であることを考えると、買取価格は大幅に低下していることが分かります。中には、買取価格が低下しているため、太陽光発電の導入はメリットがなくなっているのではないかと考える方もいるでしょう。
 
それでも太陽光発電を始める価値がある理由として、以下の2つが挙げられます。
 

・太陽光発電の導入費用が下がっていて費用の回収が見込める

FIT制度の買取価格が低下している理由のひとつに、太陽光発電が普及してきたことが考えられます。普及によって太陽光発電の導入費用も下がっています。
 
例えば1キロワットあたりのシステム費用平均値は、2012年度が46万5000円だったのに対し、2021年度は28万8000円です。導入費用が下がっていることから、FIT制度の買取価格が低下しているとしても、10年後には費用を十分に回収できている可能性が期待できます。
 

・自家消費で電気代を大幅におさえられる

FIT制度が満了した後も、太陽光発電で作り出した電気を自家消費することで、通常支払うことになっていた電気代をおさえられます。特に電力会社の値上げが発表されて電気代の高騰が続く昨今、太陽光発電で作り出した電気を自家消費することで、売電して収入を得るよりも大きなメリットがあると考える人もいるようです。
 

FIT制度満了後も発電した電力は買い取ってもらえる! 満了後の選択肢を考えてから始めることも大切

住宅用太陽光発電電力の余剰電力は10年間で固定価格での買取期間が終了しますが、それ以降も余剰電力は電気事業者に買い取ってもらえます。しかしFIT制度満了後の買取価格は新しい単価となり、大幅に値下がりする可能性があるため注意が必要です。
 
売電による収入は減少すると予想されますが、自家消費により電気代を大幅におさえられたり、災害時の停電などに備えられたりするメリットがあります。住宅を新築するなどのタイミングでソーラーパネルの設置を考える場合には、買取期間満了後の選択肢についても考えておくとよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 どうする?ソーラー よくあるご質問 【制度に関して】Q2 買取期間満了後に何もしないで放置しているとどうなるのですか。【自家消費・売電に関して】Q1 自分の買取満了時期を知りたいのですが、どうすればよいですか。
経済産業省資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2024年度以降)2024年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり) 太陽光
経済産業省資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2012年度~2023年度) 平成24年度の価格表 太陽光
経済産業省 調達価格等算定委員会 令和4年度以降の調達価格等に関する意見 1.太陽光発電(6)住宅用太陽光発電の2023年度の調達価格【参考20】住宅用太陽光発電のシステム費用の推移とその内訳(22ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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