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「年金があるから大丈夫」という母。貯金はまさかのゼロだったのですが「月8万円」の年金だけで本当に暮らせるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月26日 2時0分

「年金があるから大丈夫」という母。貯金はまさかのゼロだったのですが「月8万円」の年金だけで本当に暮らせるのでしょうか?

高齢者の主な収入源は、年金になることが多いと考えられます。その中で親の貯金がないことを知り、月8万円の年金だけで生活できるのか気になる人もいるでしょう。   今回は月8万円の年金だけで生活できるかを調べるために、生活費の平均や実際にもらえる年金額をまとめました。

月8万円の年金だけで生活はできる?

月8万円の年金だけで生活できるかは、個人のライフスタイルや居住地によって異なると考えられます。ただし、一般的には8万円で十分な生活を送ることは難しい場合もあるかもしれません。
 
たとえば家賃の負担がある場合、全国の平均的な金額は6万円前後になるようです。仮に月8万円しか年金支給がない場合、残りの2万円で食費や通信費などを賄わなければなりません。仮に家賃負担がない場合も、8万円で生活するのは簡単なこととはいえないでしょう。
 

65歳以降の生活費の平均について

65歳以降の生活費の平均について、総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要)において以下の金額が発表されていました。
 

・65歳以上の夫婦のみの無職世帯:25万959円
・65歳以上の単身無職世帯:14万5430円

 
月8万円の年金しか入ってこない場合、単身無職世帯だった場合でも6万5000円ほど支出に対して不足していると考えられます。そのため、8万円で生活を送るのはなかなか難しいといえるでしょう。
 
なお、65歳以上の夫婦のみの無職世帯および65歳以上の単身無職世帯の支出について、主な内訳は以下のようになっていました。
 
表1

項目 65歳以上の夫婦のみの無職世帯 65歳以上の単身無職世帯
食料 7万2930円 4万103円
住居 1万6827円 1万2564円
光熱・水道 2万2422円 1万4436円
家具・家事用品 1万447円 5923円
被服及び履物 5159円 3241円
保健医療 1万6879円 7981円
交通・通信 3万729円 1万5086円
教養娯楽 2万4690円 1万5277円
その他の消費支出 5万839円 3万821円
非消費支出 3万1538円 1万2243円

※総務省統計局 「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
この表を見ても分かる通り、支出の中で最も多くの割合を占めるのは食料にかかる部分となります。単身の場合は4万103円と、月8万円に対して最低でも半分が必要です。
 
貯金がない場合、十分な生活が送れない可能性があると考えられるため、行政などに相談することも検討してみましょう。
 

実際に受け取れる年金額は?

令和6年度に受け取れる国民年金額について、厚生労働省は満額で月6万8000円と発表しています。厚生年金については給料や加入期間によって受給金額が異なり、人それぞれ受け取れる額は変わるようです。
 
年金が月8万円で国民年金を満額受給している場合、厚生年金で月1万2000円程度を受け取っていると想定できます。詳細については、日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを用いて確認するといいでしょう。
 

月8万円の年金だけで生活するのはあまり現実的ではないと考えられる

年金だけで生活する場合、月8万円で十分な暮らしを送るのは難しいといえるでしょう。65歳以上の単身世帯について、平均支出が14万5430円となっているため、基本的にはマイナスになってしまうことが想定されます。
 
年金以外に収入や貯金がないのであれば、行政などに相談してみてもいいでしょう。もし子どもが援助できるなら、親とよく話し合ったうえで金額を決めることも重要です。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(19ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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