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孫の大学祝いに「レクサスCT200h」を譲ろうと思います。「貸与」のほうが贈与税を節約できると聞きましたが、本当でしょうか? 孫側の支払いは不要ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月26日 4時30分

孫の大学祝いに「レクサスCT200h」を譲ろうと思います。「貸与」のほうが贈与税を節約できると聞きましたが、本当でしょうか? 孫側の支払いは不要ですか?

祖父母が孫に対してプレゼントや祝い金を送るのはよくあることです。しかし、高額な贈与を行うと贈与税が発生する点には注意が必要です。   なお、金銭やモノを貸与する場合は贈与ではないため、贈与税は発生しません。しかし、税務署から実質的には贈与であると判断されると、贈与税が発生します。   本記事では、孫に高級車を贈与したいと考えている人の事例を紹介します。

車は贈与と貸与のどっちがお得?

税金面で見ると、孫に高級車を贈りたい場合は贈与ではなく貸与したほうが有利です。基礎控除額の年間110万円以上の贈与を行うと、孫が贈与税を支払わなくてはなりません。
 
一方で、貸与は「貸しているだけ」なので贈与税はかかりません。贈与は「贈ること」、貸与は「貸すこと」なので、本質的な違いがあることがわかります。
 
しかし、親族間で金銭やモノの貸借をする際には、実態として贈与に近い事例が少なくありません。税務調査が入ったときに、貸主の資力や借主の返済能力、返済事実などを総合的に鑑みて貸借か贈与かが判断されます。
 
税務署が「実質的に贈与である」と認定すると、受贈者(贈与を受けた人)は贈与税を払わなくてはなりません。
 
例えば、祖父母が孫へ新車のレクサスCT200h(新車価格377万円)を贈与したとしましょう。この際に、孫が負担すべき贈与税は約30万円です。贈与を受けた年の翌年の2月1日から3月15日までに確定申告と納税を行う必要があります。
 
なお、贈与税は原則として金銭で納付する必要があります。もし孫に贈与税を支払うだけの金銭的余裕がない場合、納税手段で困ってしまう可能性があることに留意しなければなりません。
 

車を貸与する際の注意点

孫へのお祝いとして車を贈りたい場合は、贈与するのではなく貸与をしたほうが、孫にとっても経済的負担を抑えられます。車を貸与する際には、車の名義変更を行わないようにしましょう。
 
車の名義を変更すると贈与とみなされる可能性が高まるため、貸与する場合は名義変更を行うべきではありません。つまり、親族間で車を共用で使っている形にすれば、贈与税は発生しません。
 
遠方に住んでおり貸与にする形が難しい場合は、新車ではなく中古車を贈る方法があります。この場合は贈与になりますが、中古車にして贈与額を抑えることで税負担を抑えることが可能です。
 
例えば、中古のレクサスCT200h(200万円)を贈与した場合、納めるべき贈与税は9万円です。新車を購入する場合よりも20万円以上贈与税の負担を抑えられます。
 
また、贈与した中古車が110万円以下であれば贈与税の基礎控除に収まるため、贈与税が発生しません。孫へ車の贈与を検討している場合は、新車にこだわらずに中古車も選択肢として考えるとよいでしょう。
 

まとめ

「孫に車を贈りたい」と考えている場合は、税金面から見れば贈与ではなく貸与するとよいでしょう。貸与であれば、孫は贈与税を支払う必要がありません。
 
しかし、税務署から実質的に贈与であると判断されたら、贈与額に応じた贈与税を負担しなければなりません。貸与の形が難しい場合は、贈る車を中古車にするなど、贈与税負担を抑えるための工夫を行うとよいでしょう。
 

出典

国税庁 No.4420 親から金銭を借りた場合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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